144 王都生活18日目夜 最終攻撃 その2
今回は赤羽根さん
「リリアナの一番槍じゃ!!」
「槍じゃくて蹴りじゃないの?あなたのその蹴り本当に強烈よ・・・特に超速の突くようなあの蹴りは・・・とてもじゃないけど、私も避けれないわよ。」
「いや、普通に避けてたのじゃ。何を言ってるのじゃ?」
「もういいわよ。」
「もういいのか?魔王はどのあたりにいるのじゃ?」
「あなたって本当に元気ね。ずっと北にいるわよ。」
「なんで北にいるのじゃ?」
「普通に考えて逃げてるんでしょ?」
「なにからじゃ?」
「さぁね。さっき遠くで爆発がしてたけど、もしかしたら、関係あるかもね。」
「ふうむ。」
「無い知恵絞ってるの?」
「あるもん、リリアナは賢いのじゃ!!」
「へぇ~、その見た目で?」
「シオンとあんまり変わらないじゃろ!!」
「私のほうが知性的で少し大人っぽいわよ。」
「そんなこと言っても、シオンはエーアイに比べたら、ずいぶんとお子ちゃまじゃ。」
「あれは別でしょ・・・ほとんど勝てる要素ないじゃない。もちろんリリアナもよ?」
「うっぐ・・・痛いところついてくるのじゃ・・・。」
「魔王は逃げてたみたいだけど・・・10魔将とかいうのも全部片付いちゃったみたいだし?」
「どうしてじゃ?あと一人残ってるじゃろ?ジンジャーだってまだじゃろ?」
「拠点にいた人たちの大半が攻撃に出てるのよ。エーアイともう一人誰かが、結構な速度で別々のルートで魔王を追ってるみたいだし・・・魔王、リリアナが付くころにはいないかもよ。」
「なに!?それはまずいのじゃ!!」
「ちょっと・・・あなたただでさえ速いのに・・・置いてかないでよ・・・ってもう見えなくなったし。」
リリアナの速度が以前に比べてさらに上がった気がするわ・・・追い付ける気が全くしない。後から追いつけばいいだけのことだけど。ほんとに妖精女王よりも超速の妖精にでも、名前変えるべきよ。マッハ出てるんじゃないの?
「後ろから結構な速さだけど・・・この二人でも今のリリアナのスピードの半分ぐらい?どんどん引き離していくわね。体力とかよく持つわね・・・。私じゃマネできないことね。」
私は常に、私のペースでいればいいだけだしね。
それよりも、魔王が逃亡って・・・なかなかにひどいものね。魔王ってフハハハハよくぞここまでたどり着いたな。誉めてやろう。みたいな感じでしゃべっておいて、最後は負けて倒されるものでしょ?逃げるなんて・・・さすがに情けないわね。そんな大人にならないようにだけ気を付けないと・・・。
「魔王が何かに囲まれている?おそらく、戦闘・・・でもこの感じだと魔族同士だと思うけど。」
メイドや犬耳の人たちも、魔族だったみたいだけど、こっちのは、敵の魔族って感じ・・・人間の敵の魔族で、魔王の敵?そんなの私は知らないというより覚えてないわね。関係ないと思ってたし・・・リリアナが危険だから、ちょっとはとばさないとね・・・次から次へと・・・。
18日目だけで30話こえてんじゃん・・・まじですか・・・・。




