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交通事故で死んで女神に異世界に送られた3人は  作者: あかあめんぼ
王都生活編
134/957

134 王都生活18日目夕 4大魔将・非道 その4

今回は今井君

「3分間で決着をつけるのじゃ!!」


「3分程度なら、私でも、耐えれるわ。あまりなめないほうが身のためよ?」


「『妖精魔法・サンシャイン』」


リリアナの前にかなりの数の魔方陣が展開され始める。


「狐火魔法・日輪」


ジンジャーは、小さな丸い球体、否、小さな太陽を作った。


「今じゃ!!」


リリアナの魔方陣からは光のレーザーのようなものが、ジンジャーの太陽と激しくぶつかり合っている。その衝撃で、二人の間にある、地面はひび割れ、ところどころ、溶け始めているようだ。


「っ!!」


小さな太陽のほうが、威力が強かったのか、光のレーザーを押しのけて、リリアナに命中してしまった。


「な!?まじかよ・・・。」


「・・・。」


俺の心配はどうやら、無駄だったようだ。


「っく・・・さすがに今のは危なかったのじゃ。本当にまずいかもしれないのじゃ。」


結界を間一髪で張ったのか・・・だが、ところどころに、火傷のような跡が見えるが・・・。


「やっぱり、弱ってるのね。普段なら、そうなるのは私のほうだったでしょうけど・・・今回ばかりは、私も運が良かったみたいね。」


「・・・ジンジャーこそ、今のリリアナをなめないほうが身のためじゃ!!」


リリアナは更に魔法を、発動させる。


「『妖精魔法・千の槍』」


リリアナの周りには大量の小さな槍がジンジャーに狙いを定めて今にも発射されようとしている。


「『狐火魔法・怪火』」


狐火とは別の火の玉が大量にジンジャーの周りには浮かぶ。


「今度は負けないのじゃ。」


槍が一斉にジンジャーめがけて発射される。ジンジャーの周りを浮かぶ、大量の火の玉とぶつかり合って、相殺しあっている。が、お互いに同じぐらいの被害も出ている・・・正直、もう見てられないってのが俺の心境だが・・・一番は、あそこで、ずっとここを見ているあいつ・・・やることが邪道。卑怯、非道、人としえ疑うレベルのクズだな・・・。


「これで、終わりじゃ・・・ジンジャー。」


「リリアナこそ・・・諦めが悪いわね。」


「『妖精魔法・傲慢な蒼き雷』」


「『狐火魔法・強欲な紅い炎』」


雷と炎がぶつかり合う・・・狐火魔法のほうは俺が作ったからわかるとしても・・・なんで同じようなセンスの名前の技があるの?俺が作ったわけじゃないよね?


凄まじい、魔法の衝突により、お互いの魔法は爆散した・・・。


「っ!!どうなったんだよ・・・。」


結果だけを言えば相打ち・・・お互いにひどい火傷を負って気を失ったみたいだな・・・。


「命に別状はないか・・・。」


二人の傷の回復に入ろうとした時だった。


「ブラボーだよ、リョウ君。わが娘とよい戦いをしていた、彼女にも感謝しなければな・・・友情のため、愛のために戦う彼女の姿、実に美しかった・・・君もそう思ったのではないのか?リョウ君?」


「ふざけんな・・・こっちは、そんな心境じゃねえよ、後名前も呼ぶな・・・うっとしい。」


「フハハハ!!いいぞ!その憎しみに満ちた目、私のことを憎んでいる目だ!!もっと憎め、恨め、君は最高にいい目をしている。」


「お前の相手をするほど、暇じゃない。」


俺は二人を担いだ。


「無茶苦茶重いな・・・。」


「君は敵を前にして逃げるというのか?イマイ君?」


「そっちのほうが百倍ましなんでな・・・。」


俺は、力持ちじゃないしな、魔法で運ぶか・・・。


「私のことを憎んでいるのにか?それに、仮に娘の傷を治してもだ・・・心優しい我が娘が元に戻ることはないぞ?私を倒さない限りはな!!」


「お前の相手は後でしてやる・・・今は、お前をぶっ飛ばすよりも先のことがあるからな。」


「娘に聞いてたとおりの、甘い人間だな。私が逃がすとでも?それにしても、私を前にしても、私の術にすらかからないその精神、実にいいぞ。イマイ君!!」


「俺はお前の相手をする気はないといったはずだ。『暗黒魔法・ブラックアウト』」


あたり一帯に音も光もそのすべての存在が一時的に消えた。


「お前の相手をする気はないといったんだよ・・・聞こえないだろうが。『創造魔法・無限世界』」


俺の世界に逃げ込むことにするか・・・。





今井君は逃走した。

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