129 王都生活18日目夕 10魔将・危険 その2
今回も今井君
「アハハハハハハハハハハハハ!!」
その悪魔のような叫び声とともに、凄まじい威力の魔法を連続で撃ち続けてくる。
「いつまでその結界がもつのかな?アハハハ!!」
黒い羽を生やした。金髪赤目白い肌の少女が一方的にリリアナに攻撃してる最中だった。
「ん?互角じゃないよな?」
(主、そのようなことを言ってる場合ではありません。)
「わかった。『造形魔法・氷塊の盾』」
リリアナの結界の前に分厚い氷の盾が魔法を遮る。
「アハハハハハハハハハハハハ!!私の攻撃を防ぐなんてスゴイ!スゴイ!もっと・・・もっともっともっともっともっともっともっと・・・私を楽しませるまで壊れちゃダメだからね?アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
こういうタイプの人間かよ・・・戦闘力には問題なし、精神面では問題ありってやつか!?
「アハハハハハハハハハハハハ!!あなたは壊れるまでどのくらいかかるのかな?」
「永遠に壊れることはないから・・・お前の攻撃はそこまでだな。」
「リョウなのか?ここは、リリアナに任せるのじゃ。」
結界の中にいるリリアナは、どうやら無傷のようだし・・・よかった、腕が一本足りないとかだったら、こっちの精神が抉られそうだな。
「アハハハハハハハハハハハハ!!あなたたちは弱いから、2対1でも、いいよ!!その代り、私をいっぱい楽しませてね!!」
「お前を楽しませる気はないから・・・。」
(おそらく、主の戦われた、マイティでしたか、彼女のようにはいきませんよ。)
「了解。『灼熱魔法・灼熱の焔』」
巨大な超高温の火の玉が魔将に向かって飛んでいく。
「アハハハハハハハハハハハハ!!火系統の魔法のかなり上位魔法なんて!!私のことをもっと楽しませて!!」
え?かなり強烈なのをって思ってたのだけど・・・読みが甘かったのか。
何らかの魔法で俺の魔法は打消し合った。
「リョウ大丈夫じゃ・・・。」
(リリアナ様はどうやら、かなり生命力の低下しているようです。)
初めて聞くな生命力って・・・命がヤバいってことでいいの?
(大至急、リリアナ様の戦闘離脱を実行したほうがよろしいと思います。)
「『空間魔法・ワープゲート』」
リリアナは穴に吸い込まれていった。
「なぜじゃ!?リョウ!!」
「・・・。」
「アハハハハハハハハハハハハ!!あなた変わってるね。でも、私を楽しませてくれるみたいだからいいよ!!すごくいい!!」
嘘だったよね・・・?元気そうだったけどリリアナは。
(いえ、空元気だったのでは?リリアナ様は、弱っていたのはどちらにせよ事実ですので・・・。)
この女の魔法か・・・。
「だんまりしちゃって・・・私すごーくさびしーなー。アハハハハハハハハハハハハハ!!」
こいつまじで嫌い。危険信号がガンガン鳴り響いてるんだけど。この女のとかかわらないほうがいいって。
そうだな・・・エーアイこいつの分析できる?
(かしこまりました。何回か魔法を使わせれば、解析が可能です。)
「お前の魔法は厄介そうだな・・・。」
「アハハハハハハハハハハハハハ!!あなたの命を、精神を、その体を、削り取るのだから当たり前でしょ?アハハハハハハハハハハハハハ!!」
「当たらなければって思ったが・・・そういうわけではないのか。」
「アハハハハハハハハハハハハハ!!あなたは頭がいいのね!!私すごく楽しくなってきちゃった!!まだまだ、壊れないでね!!」
リリアナは結界でしのいでいたりしたところから、直接当たるとやばいだろうけど・・・間接的にでも効果があると見たほうがいいってことか。
「様子を見ながらやるしかないのか・・・『灼熱・氷結・混合魔法・炎と氷の崩壊』」
「アハハハハハハハハハハハハハ!!混合魔法までできるんだ!!もっともっともっともっともっと楽しませて!!キャハハハハハハハハ!!」
この女は、危険、頭おかしい、狂人、この女はここで倒さないとギガヤバい。
今日はこれが限界かな・・・。




