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交通事故で死んで女神に異世界に送られた3人は  作者: あかあめんぼ
王都生活編
127/957

127 王都生活18日目夕 4大魔将・終焉

今回は・・・誰だ?

「そろそろか・・・骸骨も、あいつ等みたいにならないようになっていっても無理か・・・。」


「そこまで、その女が強いというのか?」


「お前じゃ勝てない・・・100%な。演算結果だからな?」


「やってみないとわからないと、あっちの男も言ってたが?」


「それは、可能性がある場合の話、可能性がない場合は別・・・来たか。」


「遅れて申し訳ございません。道中に10魔将なるものが邪魔をしてきたもので、少し時間がかかりました。」


メイド服を着た、緑色の長めの髪をした、魔族の女が巨大な鳥に乗って現れた。


「残りは、3人じゃない?そっちはかなりの被害出てるよね?」


「ご主人様、ここは、私にお任せくださいませ。」


「えっと・・・ベラドンナ?だよね・・・じゃあ、自由にやっていいからな?」


「では、すぐに終わらせます。」


ご主人様は、イーグルに赤羽根様と本村様を乗せてさらに奥へと進んで行かれた。


「貴様、この戦いの中で、魔族のくせに人間の味方をする気か?とか、言われてきたのだろう?」


「それは、あなたには、関係のないことです。」


「ならば、これだけは聞こうか・・・なぜあの人間に肩入れをする?貴様ほどの実力であれば、あいつですら倒せるのだろう?」


「あなたには、言ってもわからないでしょうが、私は、ご主人様への感謝しています。私を生んでくれて、私に名前まで下さり・・・そして、魔王にも匹敵するであろう実力までに達することができたことを・・・そのすべてを感謝しています。一言でいうならば、親を思う子の気持ちってものでしょうか。」


「なるほど・・・お前は、魔族であり、純粋な魔族ではなかったということか・・・だが、お前があいつに使える気がわからん。いつでもお前ほどならば勝てるだろう?」


「私どころか、エーアイですら勝つことはできませんよ・・・本気のご主人様ならばの話ですが。」


「本気を出せないでいるということか・・・?」


「優しいのですよ、私のご主人様は、話が過ぎましたね。では、そろそろ、始めましょうか。」


「よき戦いになることを祈ろうか。」


「私は、戦闘狂ではありませんので、そういうのは、別のお方とやってください。」


「戦闘狂か・・・確かによく言われるな、だが、魔族は本来、戦いの中で生きる種族故のことだ・・・では、まずは様子見と行こうか。『深淵魔法・物の終着点』すべては、一つの答えにたどり着くってことだ。」


このあたり一帯に、空間や、大地が、そのすべてが崩壊し始める。


「全てがたどり着くのは・・・無の世界だということだ。」


「なるほど、この魔法であれば、存在まで消されそうですが、私には効きません。すべての始まりも終わりも同じ無なのでしょうが・・・それは、私には関係のないことです。」


崩壊していたものが、時間が、そのすべてが一瞬にして、巻き戻った。まるで、何事もなかったかのように。


「時間を操れるのか?」


「発想力が、魔法を進歩させる・・・ご主人様の言葉でございます。」


確実に、今井 陵は、そんなことを言ってはいないだろうが、エーアイから、今井 陵という人物のすべてを聞かされていた彼女や、ほかの従者は、この言葉を信じて、自身の魔法に新たな可能性や、新たな発見に繋がっている。


「魔法とは、己の信念であり欲望、私は、一度古代龍と戦い一度瀕死になったこともある。その時の古代龍にかけられた言葉だ。信念なき魔法は魔法にあらず、欲望なき魔法に進歩はあらず・・・とな。」


「その言葉を聞いて、より一層、ご主人様への愛が確かなものへと変わりました・・・そのことについては感謝しますが・・・私は、あなたのことを倒せと命を受けております。」


「戦場で、殺せではく、倒せか・・・。」


「それが、ご主人様のやさしさであり、強さでもあるのです。」


地中から、巨大な植物が出現した。


「『植物魔法・プラントインパクト』」


現れた植物が、まるで、人間の腕のような形になり、そのまま、骸骨の魔将を叩き潰した。



結局だれかわからずじまい。

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