110 王都生活17日目昼 リリアナの我儘
今回はリリアナ視点です
「ってことがちょっと前にあった。」
「トラウマってなんじゃ?」
「嫌なこととか、思い出したくないことってこと。」
「嫌なことかあったのじゃな・・・。」
「内容は言えないけどな!」
「そうじゃな・・・リリアナがあいつを倒すのじゃ。」
「え!?やめとけよ・・・。」
「もう決めたのじゃ。あいつは、リリアナが倒すのじゃ!!」
「もういいよ・・・。」
「わかってくれたのじゃな!!」
「・・・そういうことでいいよ。」
「そうじゃな、それでいいのじゃ。」
「それでいいって・・・。」
「リリアナが嫌なこと全部引き受けるのじゃ。」
「エーアイと似たり寄ったりなことを言ってるな・・・。」
「エーアイもこんなこと言ってたのか?」
「そうだね、似たようなことを考えてると思うけど。」
「じゃあ、吸血鬼はリリアナのものと伝えてくるんじゃ。」
リリアナは小走りでエーアイのところへ走っていった。
「ってことがったのじゃ、吸血鬼はリリアナの宿敵じゃな!!もらうのじゃ!!」
「よろしいのでしょうか?」
「なにがじゃ?」
「ご主人様なんかのために、リリアナ様が、戦われるなど・・・」
「大丈夫じゃ!!エーアイは知ってるのじゃろ?リリアナは一度すでに戦ってるのじゃ。」
「ですから、私は、ご主人様のために戦われる必要はないかと・・・リリアナ様も、ご主人様も、私が、お守りしますので。」
「リリアナたちは、エーアイが思ってるほどやわじゃないないのじゃ。」
「それは、私も存じておりますが・・・。」
「仕事ならば、気にする必要はないのじゃ、リリアナがあの女の担当じゃ。それで問題ないじゃろ?」
「それを、ご主人様が許可されているのであれば・・・私は、大丈夫です。」
「うむ、それでいいのじゃ。」
リリアナは、あの吸血鬼には負けるわけはないのじゃが・・・あいつのリョウを殺すっていう言葉を許してはおけないのじゃ、リリアナにも許せないことの一つや二つぐらいはあっても、おかしくはないのじゃ。
「ご主人様は、本当に良いご友人に恵まれているのですね・・・。」
「どうかしたのか?もしかして、リリアナのやさしさに泣いておるかの?」
「泣いてはおりませんが・・・、でも、うれしいのは事実ですね。」
「素直じゃないのじゃな。」
「そうですね。私は素直じゃないですね。」
「少しはリリアナを見習うといいぞ。」
「もう少し、我儘になれということでしょうか?」
「ち、違うのじゃ!!リリアナは、我儘じゃないのじゃ!!」
「自覚があったのですか・・・。」
「ない!!ないのじゃ!!我儘じゃないのじゃ!!」
「どんな我儘でも、ご主人様は、聞いてくれますよ。」
「そ、そうなのか?ならば、問題ないのじゃ!!」
最近忙しくて・・・すいません




