105 王都生活16日目夜 リリアナvs女吸血鬼 その2
今回もリリアナ視点。
女吸血鬼が新しい赤い槍を更に生み出した。
「あの男を殺すために私は強くなった・・・。あなたには自分の超えるべき壁はあるのか?」
「リリアナに超えられない壁はないのじゃ。つまり、ここで、お前にやられる気もないってことじゃ!!」
「相変わらず、生意気な小娘・・・。死ね。」
女吸血鬼が魔法を使うようじゃな・・・見たところ、6属性の魔法ではないようじゃし、ユニークじゃな。
「魔族はユニーク魔法を使える輩が多いと聞いていたが、こうも目の前で見たこともない魔法を使われるとは・・・厄介じゃな。」
「小娘のくせに、割と知識はあるようだな。」
「お前こそ、見た目だけ、大人ぶってるだけじゃ。リリアナのほうが大人じゃ。」
「どうせ、お前はここで死ぬ・・・無駄なあがきはやめることをお勧めしよう。」
「いやじゃ!!」
なんで、リリアナがそんなわけのわからんことをしないといけないのじゃ?リリアナは負ける気はないのじゃ。
「『血魔法・ブラッディー・バレット』」
「『光魔法・サンシャイン・バレッド』」
赤い魔法の弾丸と、リリアナの光の弾丸が激しくぶつかり合う。
「あなた、やっぱり生意気・・・殺す。」
「お前はさっきから殺すしか言っておらんが口だけじゃな。リリアナはそんなことでビビったりしないのじゃ。」
「っ!お前殺す!!」
女吸血鬼の槍は、リリアナに当たることなく、リリアナにすべて躱される。
「ほれ、当ててみてはどうなんじゃ?」
「お前、その程度で、威張るな!!」
「じゃあ、当ててみるんじゃな!!」
女吸血鬼はどうやら、怒ると我を忘れるタイプじゃな。この程度のやつにリリアナは負けたりしないのじゃ。
女吸血鬼の攻撃は一切当たることはなく、すべて、リリアナに躱される。
「お前、よけてばかり、そんなので、私を、倒せない!!」
「お前のほうが生意気じゃ!!」
リリアナの超速度の蹴りが女吸血鬼にヒットした。
「っ!?お前の攻撃、弱い、私には、効かない。」
「・・・、お前の攻撃は当たりもしないのじゃ。そんなので、リリアナを倒せるわけがないじゃろ?」
「お前の、攻撃、いたくない、お前、弱い。」
こいつは最初にあった時と随分と違う感じがするのじゃが・・・。
「リリアナはお前なんかに負けるわけないのじゃ。」
リリアナの蹴りが女吸血鬼の顎にクリーンヒットしたが、吸血鬼はひるむ様子もなくただ、どこかを見つめていた。
「なんじゃ?戦意喪失か?ならば、さっさと消え去るとよいぞ。」
「おまえ、ごときに、逃げる必要、ない。でも、まだ、お前に勝てない。」
「ならば、さっさと消えろ。リリアナも眠いのじゃ。」
「・・・。お前、弱い、でも、まだ、私では勝てない・・・。お前、次ぎあうとき、あの男の次に殺す。」
その一言を残して、女吸血鬼は飛び去って行った。
「あれはなにがしたかったんじゃ?」
1時間の遅れすいません




