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ノー・ホワイト

作者:ヒロ
【あらすじ】

 屍黒斗(しかばねくろと)はどこにでもいるちょっと性格の悪いただの学生だった。
彼がそういられたのはすべてを忘れていたから。
全て忘れて怠惰で、陰湿に、狡賢く日々を過ごしていたから。
 そんなある日、彼の目の前に一匹の〈怨鬼〉が現れる。不要と断じられた負の憎念が生み出した化け物。〈怨鬼〉に襲われたクロトは窮地に追いやられた。だが、そこで彼はクラスメイトの二神(ふたがみ)咲夜(さくや)に助けられ、〈怨〉にまつわる情報に触れる。そして、直後まるでタイミングでも見計らったかのように黒斗の前に自らを従者だと名乗る〈因子〉が姿を見せる。
〈因子〉は言う。君には大事な願いがあると。君には失っている記憶があると。
 その言葉を受けて黒斗は記憶の欠落を自覚し、足りないものを取り戻すために欺く。彼に対して疑いの視線を向けてくる全ての者を騙し、出し抜く。
 取り戻したのは暖かくもあり、凄惨でもある記憶だった。姫宮(ひめみや)春香(はるか)と過ごした日々の大切な思い出。そして、愛しい春香が正義に殺され、自身も弱い故に正しさに虐げられる過去。弱さとはこの世で最大の罪である事実。
 正しさは=(イコール)優しさではなかった。だから黒斗は正しさを捨て、ただ優しくあることを目指した。悪だとわかっていながら〈怨〉を用いて愛しい人を生き返らせ、正義に奪われた大切な彼女の幸を取り戻そうとする。例えどれだけの代償を払ってでも。

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