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さようなら、またいつか。
唐突な終わり。
きっと、最善策なんて存在しなかったんだ。
写真と手紙。
「・・・手紙?」
私に手渡されたのは、一通の手紙だった。
「誰から、ですか。」
「西川優くんからだ。」
西川くんから、手紙。
私はすぐに封を開けた。
何枚か、写真も入ってる。
その写真は、小学生の時の写真で。
まだ、幸せで、何も歪んでなかった頃の、写真。
「笑って、る。」
みんなとの集合写真。
みんな幸せそう。
「・・・手紙。」
西川くんからの手紙。
何が書いてあるのか、知るのが少し怖い。
「・・・・・え?」
書いてあったのは、たった一言。
”青菜さんも僕も、幸せになれた”
「なれた、か。」
過去形。
それは、もう私も西川くんも、幸せになんかなれないって、言ってるようなものじゃない。
「ふふ、確かに、そうかも。」
私は、きっともう無理。
だってもう、みんなとの集合写真を塗り潰してしまいたい衝動にかられる。
過去の幸せを、振り返りたくない。
今の不幸せを、実感したくない。
逃げたい。
逃避。
拒否。
虚勢。
「・・・・大丈夫だよ、西川くん。」
西川くんは、きっと。
幸せになれる。




