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いつか、

夢を見た。


それは、束の間の幸せ。





みんな、みんな、笑ってた。






「ゆーくん、どうかした?」


突然、幼馴染みの鈴花に声をかけられた。


「え?」


「ぼーっとしてるよ?」


「え、と。・・・・・ん、なんでも、ないよ。」


「そう?」


何かあったら言ってね、そう言って鈴花は集まって話をしている女子の元に行く。



「・・・・西川くん、大丈夫?」


そう聞いてきたのは、僕の彼女でもある青菜さん。


「今日、そんなに僕ぼーっとしてるのかな。」


「んー、何ていうか、いつもと・・・雰囲気っていうか・・、うーん・・。」


「はは、雰囲気かあ。」


青菜さんは、まだ考えてる。


「・・・・」


「・・な、何かな。」


おっと、つい見つめてしまった。


「いや、相変わらず、青菜さんは可愛いなって思って。」


これは、冗談じゃない。


「・・・・ふえ、ええ、っと、そんな、こと・・」


「ううん、可愛いよ、青菜さんは。」


「わああ、嬉しいけど!!今は・・・。」


顔を真っ赤にして、なお可愛いな。



「ちょっと、教室でそうゆう皆の風紀を乱すような会話をしないで。」


そう言うのは、委員長の月仲。


「こっちまで暑くなってくるよ。」


「む、良いじゃない。月仲さんには関係ありませんー。」


「だーかーら、そうゆうことを言ったりするのは皆が居ないところでって言ってるの!!」


「人気のない場所に行ったら、西川くん・・・。」


頬を赤く染めて恥じらうようにする青菜さん。


「ば、そーゆーことじゃなくて!!」


うわー、皆真っ赤だー。


「青菜さん。そんなこと言うと僕が狼みたいじゃないか。」


「違うの?」


「違います。」


僕はそして、青菜さんの頭にそっと触る。


柔らかい髪が、気持ち良い。


そうしていると、青菜さんはとても幸せそうな顔をする。


とても、とても。




それが僕の、もう考えることも忘れた、理想の日常。


皆であんな風に笑って、騒いで、この幸せを幸せって気付かない。


それが僕の、理想、夢、妄想、想像。



こうなれば良いなって思うだけで、僕は何も出来ないんだけど。




ただ、僕はきっと今日も。


普通に笑って、言い合って、それでもどこか楽しそうな。


そんな青菜さんを、夢に見るんだろう。



愛で溢れ、幸せが散りばめられた、皆と笑いあう、彼女のことを。












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