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空虚な愛
「愛」って分からない。
「愛」に触れてみたい。
でも、「愛」に触れるのは、怖い。
真っ黒な、写真。
「いやだ、いやだ・・・。」
一人は嫌い。
でも、他人と触れ合うのも、嫌い。
だれか、来て。
「叔母さん、早く、帰って来てよ・・。」
愛を、早くわたしにちょうだい····。
「西川くん、西川くん····、」
どうして、私の側にいてくれないの。
他の所なんかに居ないで、私の側だけにいて。
「いらない、この人も、これも、ぜんぶいらない!!」
ぐりぐりと、マーカーで塗りたくる。
「どうして、わらってるの、わたしは、どうして、っ」
どうして、幸せそうなの、?
「こんなの、ちがう、わたし、じゃ、ない・・・っ、」
どうして、この写真の中の私はこんなにも、
「・・・・お、母さん、おと、さん・・。」
どうして、いないの?
「・・・・あれ。」
私のお父さんとお母さんは、どうしていないんだっけ。
「・・・・・・は、はは、あははははは、は・・はあ、」
愛が、ほしい。
「西川くん、あなたは、」
本当の愛を知ってる?




