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失望して、それから。
私はあれから頑張った。
この不幸の迷路から抗うため、ゆーくんのため。
真弥のために。
だけど、私には無理なのかもしれない。
不幸から抜け出すことなんて。
可愛らしい部屋。
二人の男女の写真。
押し潰されそうな心。
「・・・ゆー、くん。」
ゆーくんが、青菜さんの味方をしてる。
私たちをぼろぼろにした、青菜さんの。
あれから、信用のおける大人、両親に青菜さんのことを言ってみた。
だけど、到底信じてはもらえなくて。
私は、失望した。
真弥のことは悔しい。
だけど、何か行動を起こすと言っても、私に出来ることは少ない。
一人で警察に行ったって、きっと信じてもらえない。
高校生だって、大人からしてみればまだまだ子供なのだろうから。
そう思ったから、真っ先に両親に告白したのに。
信じてもらえなかった。
やっぱり、私が青菜さんに襲われたときに、ちゃんと言えばよかった。
そうしていたら、きっと、真弥は・・・。
「・・・しんで、なかった・・。」
何かしたくても、私一人じゃ何も出来ない。
まだまだ、子供で、ちっぽけで。
「・・っ、ご、めん、なさ、っ・・真弥・・っ、」
何も出来なくて、ごめん。
流れる涙を止めることさえしなくて、
私は、自分のちっぽけさを呪った。




