愛と幸せ、交わる感情
私の、精一杯の愛を伝えた。
結果なんて、分かってた。
私は恐れた。
彼に、もう笑えないんじゃないかって。
彼女の居場所。
彼の居場所。
二人の居場所は相容れない。
結果から言うと、私の告白は、受け入れてもらえなかったのだろう。
あいつの返事は、とても優しかったけど。
逆にそれが私の精神をえぐると、分かっているのだろうか。
「・・・ふるなら突き放してほしいなんて、」
わがまま?
・・・・・・・きっと、傷つきたくないだけだ。私は。
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「好き、なんだ。」
「南、先生?」
戸惑ってる、相変わらずわかりやすい。
「頑張りすぎてるあんたを、私は見ていられないの・・。」
「・・・。」
「だから、私は・・・・、」
「僕は、もう大切な人が、いなくなってほしくない。」
「え、?」
「僕と先生がそんな関係になったら、青菜さんが黙ってない。」
「私は別に、」
大丈夫、なのに。
「・・・ありがとう、先生。」
「・・え?」
「いつも、僕に幸せをくれて。」
涙が、出そうになった。
私はきっと、彼を困らしているだけなのに。
ありがとう、なんて。
「・・・あんた、優しすぎよ。」
「そうですか?」
「そうよ。・・・・今言ったことは、冗談だから。」
「・・先生・・。」
「だから、気にしないで。」
背を向けて、私は彼に言った。
きっとこれは逃げてるだけなんて、知ってる。
こんなことしたって、もう冗談になんかならないのに。
「・・・そう、ですか。」
きっと、分かってる。
彼は、これが冗談じゃないって。
「・・・・・先生。」
きっと、もう、私たちは。
「冗談でも、ありがとうございます。」
「・・・・・え、?」
「好きって、言ってくれて。」
「っ、だけど、」
「先生はやっぱり、僕を幸せにしてくれますね。」
彼がいなくなるまで、私は彼の方に顔を向けることができなかった。
「もう、なんなのよ。」
火照った顔で、私は呟いた。
やっぱり彼は、優しすぎる。
帰り際に、また来ます、なんて。
嬉しいけど、痛い。
傷つきたくないとか、突き放してほしいとか、嬉しいとか、痛いとか。
そんなことを考えて、泣いている私は。
なんて面倒くさい女なんだろう。




