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後悔の先に
親友が死んだ。
悲しいのに、涙が出てこない。
・・・きっと私は、後悔してる。
血だらけの人形。
拭えない赤い染み。
真っ白な花。
「・・・真弥・・。」
親友の春斗真弥が死んだ。
それは、私と別れた後のこと。
・・・・私が、心配掛けなければ、真弥は死ななかった。
「通り魔、なんて、どうして、」
・・・不安が、頭の中によぎる。
「・・・青菜さん、?」
青菜さんがやったのかもしれない。
私のように。
ゆーくんが傷つくのが嫌だから、警察にも言ってないけど。
もしかすると、市音も、青菜さんがやったのかもしれない。
嫉妬、とかで。
やっぱり、言わなきゃいけない。誰か、この不幸から救ってくれる人に。
ゆーくんも、無理してる。絶対。
私が、救ってあげないと。
「・・・私、がんばるよ。真弥。」
とにかく、誰かに相談しよう。
信頼できる、大人の人に。
私は、真弥が作った、小さな人形を手に取った。
「・・・染み、のくかな。」
この問題が解決したら、がんばってもとに戻そう。
こんな赤黒い模様じゃなくて、もっと綺麗な淡い色に。




