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あなたを求めて

今日も、いつものように過ぎていくと思ってた。


でも、壊れた。


きっと、今日は初めから何かがおかしかった。


だからもう、いつも、じゃない。





追われる人。追う人。それを見る人。





「っは、はあ、はあ、」


さっきから、走っても走っても誰かがついてくる。



こんなことになるなら、鈴花の心配なんかするんじゃなかった。



鈴花の心配なんかして、家に送ったりしてるからこんな時間になって。



本当に、今日は朝から変だ。




・・・とにかく、私は今、そんなことを考えている余裕なんて無い。


足を止めたら、きっと、私も。




「は、はっあ、・・はあ、」



どうしよう、怖いよ。


もう真っ暗だし、人も誰も通ってないし。




「はあ、は・・んっぐあ、」



背後から、布みたいなので口を塞がれて。


唐突すぎて、頭が追いつかない。



油断、した。






それからは、覚えてない。


気がついたら、私は色々な所から血を流して、道に倒れてた。



「・・・はあ、うぐ、・・いき、てる。」



よかった。私、まだ生きてた。



身体中から鈍い痛みはするけど、大丈夫。



「かえ、らなきゃ・・。」



あれ、力が入らない。



「・・・う、ああ、いた、い・・っ、」


手のひら、踏まれてる?


まさかまだ・・、いるの?




「・・・・傷だらけだね。」


「・・え・・・?」



聞こえたのは、可愛らしい女の子の声。


この声は・・、


「青菜、さん?」


「ふふっ。」



笑ってるけど、笑ってない。そんな顔をして、私を見下ろす。



・・・青菜さんがいる。だったら、



「・・西川くん、」


「・・・・どうして西川くんを呼ぶの。」



「助けて、おねがい、 」



「うるさい。」



鞄からこぼれた、西川くんの人形が、赤に染まって、表情が見えない。



人形だけじゃ、ない。



私も、真っ赤に染まってる。








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