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第一話、「ステーク」8



「お前との遊びはあんまり面白くないな。来いよ……遊び方を教えてやる!」


(仮面ライダー龍騎より/仮面ライダー王蛇)

「いい度胸だ、ロートル!」


 拳銃を両手にイエローが叫ぶ。照準は赤の男へ。


「古参を舐めるなよ、新参者!」


 レッドも疾走を開始、右手の拳銃を前に、逆手持ちの片手剣を後ろ手に構え、迫る。

 飛来する弾丸を身を捻り回避、避け切れぬ弾道は剣で切り払う。振られた剣先に、光閃が次々と散っていく。

 一瞬、弾丸の飛来が弱まる。恐らくは片側の拳銃の弾切れ。自動リロード式なら装填には五秒かかるだろう。


――ここか!


 兆を逃さず距離を詰めるため前へ。地を蹴り加速する。やはり左側のみの連射、右は使わない。

 発砲しながら弾道を切り裂く、一発、二発、剣をすり抜けた三発目が肩に当たるが、確実な接近戦をしかけるためにひたすら前へ。

 直前で急激にイエローの右側へ踏み込む。追従する左銃口、しかし張り出した右肩に阻まれレッドを追いきれない。


「――ぐっ!?」


 焦りの声を上げるイエロー、その胴体目掛け腰をひねり、渾身の斬撃。しかしそれより速く右銃口が動く。


――……ッ!?


 直感が体を動かす。とっさにひねりを止め、後ろに飛ぶ、同時に輝くマズルフラッシュ。勘で振った剣が二発を切り払うが、左腕に響く衝撃(ダメージ)。減ってゆく命の(ヒットポイント)


――リロードが、早い……?


「装填速度短縮のスキルくらい入れてるに決まってんだろジジイ!」


 乱れ撃ちされる光弾、レッドは体を左右に振って移動。とにかく照準を定めさせないよう距離を取る。

 反撃で銃を撃つが、装甲が厚いイエローには決定的なダメージを与えられない。途切れない弾幕、厚い装甲による中距離からの削り合いがこの相手の戦い方だ。


――……このままではジリ貧か。


 形勢を変えるため、剣をしまう。光の粒子へと還る剣、跳躍しながらブレスレットからアイテムウィンドウを展開、即座に装備項目に槍を選択。

 首を捻り光弾をかわす。右手に粒子が結集、長槍、いわゆる先端に長大な刃が付属するグレイヴという武器が出現した。

 ヒュルリと風を切らせ、グレイヴを振るう。迫る光弾を薙ぎ、ヒタリと刃をイエローに向けた。


「では一つ見せてあげよう。――――古参の恐ろしさというものをね」


 黒のゴーグル、その奥にある感情を今は誰も読み取ることは出来ない。



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