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君と二人で 14

もう外は春でぽかぽか陽気だ。そろそろこたつを閉まっても良い頃だと思う。でもこのサークルの住人は誰一人しまおうと言わず年中こたつがある。

夏には勿論点けないがあの暑さの中こたつを見るのは正直辛い。そこまで気温が高くなくても暑く感じてしまう。

次の小説は我慢大会なんてどうだろうか。秋にやる中途半端で地味なやつなんていいかもしれない。残暑時に我慢大会…絶対ギャグになるな、と思いながらも細かく設定を考える。

ノートどこだ?メモりたい。


和奏に釣られてみかんを剥き一口食べる。

「激うまっ!」

思わず声をあげるほど美味しい。

甘味が強く舌に伝わる食感が何とも言えず、ずみずしい。果実に弾力があり旬を過ぎているのもお構いなしに鮮度が保たれている。

「でしょー♪」

自分で作ったわけじゃないのに和奏は自慢気だ。

「どこで売ってんの?」

「どこでしょう」

ニヤニヤしていて悪人面としか表現出来ない。

ん゛ー…和奏の実家は普通に会社勤めで農家なんてやってないし…近所のスーパーのみかんはそれなりに美味しいけどこんなに大きくない。味もこのみかんの方が美味しい。

「みかん取って」

「はいはい」

二つ渡したのにもう食べ終わったのか、食べるの早いなぁ

「ほい」

机の上にまたみかんを二つ置く。

ってあれ?

「歪ちゃん…」

「うん」

「「いつの間に…!」」

和奏と声がハモる。

「美咲、探してもいなかった」

いなかったって…本棟をこの早さで探し回ったのか?

背中に冷や汗をかいた。

バレたら相当ヤバいな…

「そうだ!歪ちゃんはこのみかんどこで売ってるか分かる?」

話を変えようとみかんの話題を持ち込む。

「知らないけど美味しい。」

「だよねー美味しいよねー」

歪ちゃんの言葉を聞いた和奏がドヤ顔をする。うぜー

「しょうがないなぁ、答えを教えてあげよう!正解はーテケテケテケテケテケテケ...」

うおっ!痛い。自分で効果音言ってる子とか今時珍しいよ。

「春海ちゃんの実家でした!」

「まじかっ」

あまりにも衝撃的で思わず声を上げる。今なら和奏のドヤ顔の理由が分かる。

「あの有栖川のねー…」

「有栖川?……あぁ、夜鷹の恋人」

もしかして歪ちゃん有栖川のこと覚えてない?同じサークルのメンバーなのに…。けど歪ちゃんなら有り得る。

「あの不良の実家でねぇ」

意外意外と言いながらみかんを食べ続ける。

有栖川が農作業をしている姿を想像してしまいつい吹き出してしまった。やばい…ツボリそう……


「夜鷹、変わった」

唐突に歪ちゃんが呟く。

「そうだね」

同意すると和奏はえぇーっと顔を赤くする。照れているのか怒っているのか分からない。

「昔はもっと性格わるかった。」

言っちゃった…。しかしそれには本人もそうかもと言い頷いている。

これは、少し照れてるな。

本気で照れた和奏は叩いてくるから怖い。照れ隠しなのは分かるけど痛い…

俺はMじゃねーし有栖川みたいに強くない。普通の人間だ。

俺は痛みを感じる事が恐い。もう傷つくのは十分だ。昔充分な程怪我を負った。

だからいつも楽しそうか顔をして危険な道は避けてきた。逃げるしか無い。今の俺じゃ何にも勝てない。戦わずして勝てるわけが無いのは分かっている。戦わないと…いけないな、優くんと…

勝敗が分かる勝負でもなかなか楽しくなるかもしれないと期待してしまった。

どうせ悲しい結末になるだけなのに。

やっと投稿できた。 

テスト辛い。

終わったからいいけど…



少しの間gdgdが続くかも…です

もう少し話が展開するよう頑張ります



誤字・脱字があったらすみません

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