いつか君に追い付きたい
掲載日:2025/11/15
高みを目指す2人の話。
『この時間は、私が音楽について話す時間です』
「そうか、ここまできたか」
執筆の手を僕は止める。
知っている、よく知っている声。
きっかけの人で、少し前まで、恋していた人。
『では、皆さんが送ってくれた歌を、きいでみまそう』
「ラジオのパーソナリティか、うんうん、本当に尊敬する」
中学校を卒業した日くらいか、
「私、歌手になる」
いきなり、言ってきた。
「大丈夫、契約したから。安心して、大企業だし、社長とも話したから」
そう? なら、いいんだけど。て、僕は返した。
『ありがどうございました』
相変わらず、滑舌は悪い。歌手って滑舌がよくないと大変なんじゃないの?
「僕は、まだプロの作家になれていない」
今は、高校二年生。
彼女は、全国放送のラジオで話す凄い人になった。
「いつか、追い付きたいな」
そして、昔みたいに、僕の書いた話を読んでもらって、感想をもらうんだ。
僕はライトノベルで。
彼女は歌で。
高みを目指していく。
読んで頂き、ありがとうございました。
幼なじみがラジオで話す、ワクワクしますね。




