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2. 楽しい宮殿内散策



皆様メリークリスマス、そして明けましておめでとうございました!今年も元気に生きていきます!

今年は丙午、エネルギッシュな年だそう♪皆様の一年が素敵なものなりますように。


私はというと、疲れすぎてて文章が雑になってしまいました、、、ゆっくり修正します。





「シアナ様、皇太子殿下より、シアナ様付きのメイドの志願者の情報を預かってまいりました。」


翌日。シアナの部屋にやってきたナディアは、紙の束を持っていた。


昨日(さくじつ)(ふみ)を出したばかりだというのに、もう手を回して下さったのですね。」

レイノルドの仕事の早さに軽く驚きつつ、ナディアから紙の束を受け取る。


ナディアが言っていた通り、志願してくれた中に旅に同行してくれていた人が大半。


旅の道中にシアナの世話をしてくれたその人達は、皇太子レイノルドが身分と人柄で選んだというだけあって、下級貴族のご令嬢などの身分でありながら、優しくて良い人達だった。

いくら小国と言えど、一国の王女に下手な人員を付ける訳にはいかない、というレイノルドの考えが透けて見えるのが癪に触るが、それにさえ目を瞑れば素直にありがたい。


ナディアが言うには、お出迎えしてくれた人員さん達が、シアナについて良い印象を周りに語ってくれているらしく、シアナへの心象が柔らかくなっているのだとか。


(悪い噂の払拭、予想よりも順調なのでは⁉︎)


そんなことを思いながら、シアナは書類にざっと目を通す。


「ナディアは、一緒に働くのなら、どんな人が良いなどありますか?」

ナディアの方を振り返って意見を仰ぐ。


「私からは、特に希望はありません。シアナ様に相応しい身分の方達ばかりですし、本当に良い方々なので、シアナ様のお好きなようになさるのが一番かと。」

そう答えたナディアは、いつもと変わらない様子で淡々としていた。

だが、なんだか少し俯き気味で、沈んでいるようにも見える。


そんなナディアの様子からは、『シアナ様付きのメイドから外されてしまうかも知れません。』と呟いた時と同じような雰囲気を感じる。


本当はすぐにでもメイドを選定して、ナディアの負担を少しでも減らしたいところなのだが、人員不足が解消されることに関して、当のナディアが何か不安を抱えている。


『外されてしまう』と考えるということは、ナディア自身が、他の人達に劣っていると思っているのだろうか。


少なくとも、シアナはそうは思わない。ナディアは他のメイドに比べても動きが洗練されていたし、細かいことにもよく気がつく。いつも仕事に真摯に向き合っているし、悪い噂のあったシアナにも普通に接してくれた。


しかし、今のナディアにそれを言っても、あまり効果はない気がする。


シアナは書類を机に置いて、立ち上がった。


「メイドの選定は、一旦保留にします。ナディア、宮殿の中を見て回りたいのですが、一緒について来てもらえませんか?」



〜・〜


そうして、ナディアと2人で宮殿内を散策して回る事になった。


帝国の宮殿は、とんでもなく広かった。シアナの育ったエストニアスの離宮や王宮の、何倍もの大きさがある。

病弱設定を貫くシアナの1日の活動時間は短い。到底一日や二日では全てを見回れない。結局数日かけて回ることにした。



西翼の隣の建物は、アルメリアの宮廷図書館だった。吹き抜けで壁一面が本棚で覆われており、ドーム型の天井には、見事な天井画が描かれている。シアナは落ち着いた風を装いながらも、心の中で大はしゃぎしてしまった。


斜め後ろに控えるナディアも心なしか嬉しそうに見えたので、シアナは声をかけてみる。

「ナディアも本が好きですか?」

「ええ、実は。休憩時間にはここを利用することがほとんどです。」

恥ずかしそうにうっすら頬を染めている。やはり、ナディアはいつもよりも表情が豊かだ。


「そうなんですね。私も本が好きです。エストニアスには世界各地から様々な分野の本が集まっていて、沢山の本があったので、1日中書庫に篭ったりしていたんです。ナディアはどんな本が好きですか?」

シアナは趣味仲間ができそうな予感がして、ナディアに食いつく。

いつもお淑やか——ただし、全力で偽っている——なシアナが顔を輝かせて饒舌に話す様子に、ナディアも勢いづく。

「ええと、お恥ずかしながら、恋愛小説やファンタジー小説が好きです。戯曲やミステリー、歴史ものなんかも好きですね。」

「なるほど!『氷の矢』や『波間に揺蕩(たゆた)う光』は読んだ事ありますか?私はああいったファンタジー小説が好きなんですけれど。」

「あります!どちらの作品も世界観が素敵ですよね!」

「私はエストニアス語に翻訳されたもので読んだのですが、アルメリア語に訳されたのも読んでみたいですね、難しそうですが。」

「それでしたら、あちらの棚にありますよ。それに、『氷の矢』と言えば、先日新しいシリーズが……」


こうして意気投合した2人は、小説の話で大いに盛り上がったのだった。



〜・〜


散策を続ける2人は、西翼の廊下を連れ立って進んでゆく。

「あら?」

シアナは唐突に立ち止まった。

「シアナ様?」

ナディアが戸惑ったように声をかける。

シアナの目は、壁にかけられたタペストリーに向いていた。

微かに傾いたタペストリーの後ろ

そっと近づいて、タペストリーを払いのけると、そこには古びたオーク材の扉が隠されていた。

「見て下さい!ナディア、これって隠し通路ですよね?」

興奮を抑えられないシアナが、興味津々でナディアの方を振り返るのと、ナディアの鋭い声が飛んだのは同時だった。

「いけません!」

普段の淡々とした口調とは違う、少し焦燥を含んだ声に、シアナは驚いて固まる。

ナディアは血相を変えてシアナの腕を掴み、強引に扉から引き離した。

「ナディア、どうしたんですか?」

「申し訳ございません。ですが、こちら側は……その、あまりお綺麗ではございません。埃っぽうございますし、シアナ様のような方がお入りになる場所ではございません。」

ナディアはシアナのドレスについたかもしれない微かな埃を払いながら、必死に説得した。その表情は真剣そのものだった。


その様子から、シアナはなんとなく、そこが下級使用人区域に通ずる裏階段などの、シアナがあまり立ち入ってはいけない場所であったのだと予想を立てた。

エストニアスの王宮にも、下級使用人が働いたり生活したりする空間があり、そこに繋がる裏階段が存在したのを思い出す。

「ごめんなさい、入るのは辞めておきます。」


シアナはナディアに微笑みかけると、タペストリーから背を向けて、何事も無かったように歩き始めた。



〜・〜


セレスティア・アルブライトお義姉様へ


拝啓、新緑の候、お義姉様におかれましては、いよいよご壮健のこととお慶び申し上げます。


この度、私シアナ、無事にアルメリアの地に到着いたしましたことをご報告申し上げます。長旅の道中、仕えてくださった方々の細やかな心遣いにより、何の滞りもなく過ごせましたこと、深く感謝しております。

帝都の街は、目映いほどの賑わいを見せ、わたくしを暖かく迎え入れてくださいました。

宮廷内でも、皆々様が細やかな配慮をもって接してくださるため、今のところ何の憂いもなく過ごせております。

近頃は体調も良く、食事もしっかりと摂れており、心身共に健やかです。


そちらはいかがお過ごしでしょうか?エストニアスではそろそろ森に木苺が成っていますか?


この手紙がお義姉様の手元に届くのは、お義姉様が二十歳のお誕生日を迎える頃と存じます。共にお祝いすることが叶いませんことを、返す返すも悲しく思います。

遠く隔たった身、せめてお祝いの品を贈りたいと存じましたが、現在は時節柄叶わず、然るべき折に改めてお祝いさせてくださいませ。


以前、わたくしの誕生日に、お義姉様が丹精込めて刺繍してくださった手巾は、今も有り難く使わせていただいております。次は、わたくしの拙い刺繍を贈ることをお許しください。


くれぐれもお身体をお労りくださいませ。

お父様、お義母様、お義兄様、叔母様や使用人の皆様に、どうぞよろしくお伝えください。


追伸、お義姉様がかねてより想いを寄せていらっしゃる御方とご成婚なさる暁には、このシアナにも、その喜ばしき席に連なる栄誉を賜りたく存じます。何卒、お招きのご一報をお待ち申し上げております。


それでは。


皐月(さつき)四日

シアナ










世界観が渋滞していてごめんなさい、、、

ヨーロッパ風なのに、作者の脳内で謎の世界が展開され、どうしてもお月様の形で日付を数えたくなって、日本の旧暦(1ヶ月29.5日周期)になっております、、、


それから、冬休み中に海外旅行に行ってきました♪

本場のクリスマスマーケットに行けて嬉しすぎました!

念願だったウィーンのオーストリア国立図書館も観に行けて、もう感動!

にも関わらず、図書館の描写が上手く書けずに悔しいです、、、泣

挑戦しているので、温かく見守ってやって下さい、、!



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