表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネコマタを引き継いだはなし  作者: ぽすしち


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

49/52

《ネコマタ》は引き継がない


「 ―― このババにな、その《ネコマタ》が、声をかけよった」


「 っはあ?」


「オタキさんが亡くなって、無縁仏さんになったんで、せめて線香だけでもと思うてな。 そこで手をあわせておったら、汚い三毛猫がでてきてな」




  おまえ、おれがしゃべるの黙っていられるなら、おれの見聞きしたことを教えてやろう




「年取った女のこえで、そういうからな、あっちへいけ、と怒鳴ってやった。 あの《ネコマタ》がオタキさんのかたきをとったかどうかなんて、どうでもよかったわ」



「それで?その《ネコマタ》はどうしたよ?」



「それきりよ。怒鳴ったのに、ひとこえ鳴いて、どこかへ消えたわ。 まあ、しばらくは、こわかったがなあ。わしはとなりの小間物屋さんに雇われて、燃えた店あとに隠した銭をほりにいくときもこわかったが、もう、あとは、なにもなかった」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ