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はやくおかえり
「 あたしはあの女を殺してない。オウメちゃんだけが、最後まで信じてくれたってことを忘れやしないよ。 いいかい?さっきもいったけど、あたしがここでしたはなしは、よそでしたらいけないよ。 ―― とくに、《ネコマタ》のはなしは、あたしの《つくりばなし》なんだから、ぜったいに口にしたらだめだよ」
いいきかせるように見合った目は、こわいが、どこか悲しくて、オウメはただうなずき、もうはやくおかえり、とタキにうながされてたちあがり、くちをぎゅっととじたまま、頭をたれてそこを出た。




