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団子屋であった猫
「 あたしが、あんたの行李の中に、小遣いをためこんでるのを、どうして知ったか不思議じゃなかったかい?」
「・・・ああ、そういや・・・。でも、行李にしまうのをどこかで見たのかもって・・・」
「みやしないよ。 ―― あたしはね。でも、・・・みられてたのさ。 猫に」
「・・・ねこ・・・」
「落とした団子をとられただろう?」
「 あ。 あの猫?」
団子をはきだしていた三毛猫?
いや、でも・・・
「・・・猫がみてたからって、なんで、オタキさんが知ることになるの?」
「見てた猫が、あたしに教えてくれるからさ」
教えてくれる?




