27/52
オタキにあいに
「それに、わたくしがなくしたとおもっていた古い根付も、でてまいりました」
「 ああ、もしや大旦那様にいただいた、あの七福神ののった、こわれた宝船かい?」
「壊れていても、ご利益はあるといってくださったものです。大事にしていたのですが、こちらにきてから、みあたらなくなってしまいまして・・・」
「それも、オタキか・・・」
うーん、と大番頭さんが唸る声にあわせて、オウメはまた足をはこんで、お茶をとどけた。
それから五日、《旦那様》に、オタキに世話になった礼がいいたいと毎日たのみつづけ、ようやくオウメはひまをもらって、オタキに会うことができた。




