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ネコマタを引き継いだはなし  作者: ぽすしち


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線香をそなえ団子食う



 ――――――




「 はじめっから、大旦那様はあの女にそそのかされて、新しい店と若番頭さんを、あの女のために、用意したのさ。 それなのにあの女、大旦那さまをきりたがったんじゃないかねえ。それで言い争いになって、あの橋のところでもめて、大旦那様がおんなをつきとばしたのさ」


 オタキは団子屋の縁台えんだいで、串をふりながら口へはこんだ。




 《奥様》が橋から落ちたとき、大旦那様はちかくの茶屋で《奥様》とかくれてあっていて、その帰りに橋からおちたとあって、大旦那様は次の日も帰ってこられず、噂はあっという間にひろがって、両方のお店をあけていることもできずに、戸をたてて、使用人は家にいるようにいわれたが、オタキは奥様が落ちた橋のたもとに線香をそなえたいといって、オウメをつれて出てきていた。




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