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橋から落ちた
新しいカタチでの投稿。。。が。。。やりにくいです。。。。
オウメは陽がおちるころまで団子屋の近くをうろついて待ち、もう、これいじょうはまてないと決めたとき、むこうからオタキが駆けつけて、もどるよ、と手をつかみ、白い顔をむけた。
「あの女、死んじまったよ」
「 ・・・・・え? 」
「 むこうに、お茶屋にいく坂があって、途中に橋があるだろ?そこから落ちたって、お役人がいまお店にいて、みんながあんたをさがしてる。 いいかい?あんたはいつもここで待ってたんだから、なにも怪しまれないから、心配しなくていいよ。 ・・・そのかわり、・・・きっとあたしがあやしまれる・・・」
じっと目をみてくるオタキのいいたいことがすぐにわかった。
「オタキさん、 ―― あたし、『あの』こといわないよ。それに、あたしはあの、ためた小遣いのこと、お役人にいわない」
「・・・・うん」 オウメのことばに、いっとき泣きそうに顔をゆるめると、さあ帰ろう、と手をつよくにぎりなおした。