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15 戦女神の恋心

後書きに【大切なお知らせ】があります!


「ほしい……あの男を、ボクの手元に」

「リゼル様、魔族になろうとする男をご所望ですか?」


 近衛天使の一人が眉をひそめた。


「危険な男だね。だからこそ『そそる』んだ」


 リゼルが微笑む。


「今、シオンは魔王の元にいると聞く。それどころか魔王の夫になっているとか……」

「勇者が魔王を妻に迎えた、ということですよね? 私、許せません」



 近衛天使が憤慨している。


「魔王に誘惑されただけで、シオン自身は純真なのかもしれないよ?」

「関係ありません。私、許せません」

「そういう男をボクの色に染め直す、っていうのも乙じゃないかなー」


 リゼルは口元をぺろりと舐めた。


 目が爛々としている。


「リゼル様がどうしても彼をご所望というなら……私、許します」

「別に君の許しはいらないけれど


 苦笑しながら、リゼルは立ち上がった。


「話しているうちに、ますます欲しくなっちゃったな。ちょっと行ってこようかな」

「リゼル様?」

「魔界まで、ひとっ飛びに――さ」

「無理ですよ。神が魔界に降り立つなんて」

「……だよね」


 リゼルはため息をついた。


「何か方法はないもんかなぁ」

「ありません」


 近衛天使の答えはそっけなかった。


「あーあ、直接会ってみたいなぁ、勇者シオン……」


 リゼルは悩ましげな吐息をもらしたのだった。


    ※


「――勝負!」


 俺は天使に向かって突進した。


 天使も俺に向かってくる。


 正面からの激突――。


「叩き潰す――神の敵はこの我が! すべて!」


 猛烈な勢いで長剣が振り下ろされた。


 俺は聖剣でそれを受け止める。


「ぐっ……!」


 重い――。


 天使の一撃は、俺の一撃よりも威力や重さで上回っていた。


 このまま押し込まれる――!


「――わけないだろ!」


 そう、最初から威力で負けているのは分かっている。


 けれど、正面から馬鹿正直に受け止めるだけが戦いじゃない。


「お前は――お前たちは圧倒的な力で神の敵を叩き潰す、という戦い方しかしてこなかったんだろう。でも、人間は違う。自分より強大な敵と戦い続けてきた。だから――」


 ぎりっ……。


 聖剣の角度をわずかに変え、天使の斬撃の――力の方向性を『ずらす』。


「むっ!?」

「自分よりも強い力をいなし、かわす――そういう戦い方を会得しているってことさ!」

【大切なお知らせ】

書籍版がいよいよ本日4/25発売です!

今までの僕の書籍化作品と違い、今回はウェブ版から内容が大幅に変更され、新エピソード満載です! とはいえ、基本コンセプトの勇者シオンと魔王ヴィラがイチャラブする部分などはそのまま……というかラブ度300パーセント増しくらいになっているので、ぜひよろしくお願いします~!

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