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13 勇者の逆襲1

後書きに【大切なお知らせ】があります!


「……ファリア、よく聞いてくれ」


 俺は小声で聖剣に語り掛けた。


「……なんだ、シオン」


 ファリアも小声で応じる。


「……奴はたぶん『連続攻撃』ができない」

「……何?」

「……そうじゃなきゃ、最初の攻防で俺は奴の追撃を受けて殺されていた」

「……確かに追撃してこないのは不自然だったが……」

「……もしかして、神や天使は地上で戦うには『なんらかの制限』があるんじゃないのか?」


 俺はファリアにたずねる。


「……『連続攻撃ができない』『一度攻撃したらインターバルが必要』とかな」

「……あり得る話だ」


 ファリアが言った。


「……神や天使は地上での力の行使を制限される。それは神々の協定なのだ」

「……えっ?」

「……神々は太古からこの地上を狙っていた。誰かがその気になれば、強大な力でもって瞬時に地上を制圧することもできるだろう。それを防ぐため――そして互いを牽制するために、神々は一つのルールを定めた」

「……それが『力の制限』か」


 だとすれば、神って思ったより野心的な存在なんだな。

 なんだか、人間とあまり変わらなく感じる。


「……人間と変わらないのではない。人間こそが神の現身(うつしみ)なのだ、シオン」


 ファリアが言った。


 少し笑ったようだった。


「――よし、それじゃ『奴が連続攻撃ができない』可能性を踏まえた上で、俺の考えを聞いてくれ」


 俺はファリアに一つの作戦を伝えた。


 天使は、強い。


 けれど、黙って殺されるつもりはない。


 奴を退け、そしてこの先に進み――。


 俺は必ず魔族になる。




「ふん、相談事は終わりか」


 天使が進み出た。


「……わざわざ待っていてくれたのか? 親切だな」

「我は常に正々堂々。戦女神の使いたる者が卑怯な真似などせん!」


 天使が胸を張った。


「へえ――それじゃあ、俺が今から正々堂々と挑むから、受けてくれよ」


 挑発気味に言って聖剣を構える。


「よかろう」


 天使も長剣を構えた。


 さあ――勝負だ。

【大切なお知らせ】

書籍版が4/25発売予定です。今までの僕の書籍化作品と違い、今回はウェブ版から内容が大幅に変更され、新エピソード満載です! とはいえ、基本コンセプトの勇者シオンと魔王ヴィラがイチャラブする部分などはそのまま……というかラブ度300パーセント増しくらいになっているので、ぜひよろしくお願いします~!

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敵国で最強の黒騎士皇子に転生した僕は、美しい姉皇女に溺愛され、五種の魔眼で戦場を無双する。


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