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9 門番5

後書きに【大切なお知らせ】があります!


「今一度問おう、シオン。お前は今後どうするつもりなのだ? 魔王とともに歩むのか、それとも勇者として魔王を討つのか」


 天使がたずねる。


「答えよ。返答の機会はこれが最後と心得よ。その内容によっては、我がお前を討つ」


 返答の内容次第で、俺の処遇が決まる――か。


 当然、『魔王の元で暮らす』と答えれば、天使との戦いになるだろう。


 だけど――。


「俺の答えは最初から決まってる」


 魔族になる、なんて決断を半端な気持ちでするわけがないだろう。


「俺は魔王ヴィラと一緒に行きていく。より長く、可能な限り同じ時間を過ごすために――俺は魔族になることを選んだんだ」

「……そうか、分かった」


 天使が大きなため息をついた。


「残念だ」


 しゃきいん。


 腰に下げた剣を抜く天使。


「ならば我はお前をここで討たねばならん。女神リゼル様の命において」

「殺されるわけにはいかない。俺はヴィラと一緒に生きていくんだ」


 俺も聖剣を構えなおす。


「聖剣ファリアレイダ、お前はどうする? まさか女神リゼルを裏切ったこの男の味方をするのではあるまいな?」

「私は――」


 ファリアが唇をかみしめる。


「お前の敵は魔族だろう。ならば、自ら人間であることを捨て、魔族になろうとするこの男に味方をする理由などない。違うか?」

「ファリア――」


 俺はファリアに視線を向け直した。


「確かに――こいつの言う通りかもな」

「シオン……?」

「お前は大切な相棒だ。だから、俺のせいでお前の今後が不利になるような選択はしてほしくない」


 俺はファリアに微笑んだ。


「もし俺が相棒にふさわしくないと思ったら……遠慮なく去ってくれ。お前自身のために」

「私を捨てるつもりか? 聖剣の力を得られなくなれば、君はここで確実に天使に殺されるぞ!」

「戦うさ」


 俺はニヤリと笑った。


「俺は、俺が大切にするものすべてを守るために戦う。聖剣がなくても、俺自身の力で戦う」

「シオン――」

「ただ、これは俺の我ままだ。それにお前を巻きこむわけにはいかない。ごめん……もっと早く言うべきだったのに」


 俺はファリアに頭を下げた。


「今まで、その考えに思い至らなかった。きっとお前に甘えていたんだ……」

「シオン……!」


 ファリアの表情が険しくなる。


「私を、見くびるな」

【大切なお知らせ】

書籍版が4/25発売予定です。今までの僕の書籍化作品と違い、今回はウェブ版から内容が大幅に変更され、新エピソード満載です! とはいえ、基本コンセプトの勇者シオンと魔王ヴィラがイチャラブする部分などはそのまま……というかラブ度300パーセント増しくらいになっているので、ぜひよろしくお願いします~!

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