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7 門番3

後書きに【大切なお知らせ】があります!


「駄目だ――」


 俺は思わず叫んだ。


 これが過去の記憶なら。


 俺はこの後、何が起きるかを知っている。

 だけど――、


「あ、ありがとう、お姉さん……」


『小さな俺』は当然未来に何が起きるかは知らないから、ただ笑顔で彼女に礼を言っていた。


「無事でよかった。現在、この村は魔族の一隊に襲われている。今の奴以外にも複数の魔族がどこかにいるはずだ。私の側から離れるな」

「う、うん……僕、シオンっていいます……」

「私はナタリアだ」


 女騎士が微笑む。


 薄桃色の髪をツインテールにした彼女は――どこかヴィラに似ていた。


 そう、実はこの女性が俺にとって淡い初恋だったのかもしれない。


 今振り返ると、そんな気がするんだ。


 だけど、その想いが叶うことはなかった。


 次の瞬間、


「お姉さん、後ろ!」


 俺と『小さな俺』の言葉が重なった。


「えっ……」


 近づいてきた魔族の一撃を、彼女は避けきれない。


 ざしゅっ……!


 背中を切り裂かれ、ナタリアさんは大きく後退した。


「しまった……」


 苦痛にうめきつつ、彼女は『小さな俺』を見つめる。


「怪我はないか?」

「ぼ、僕は大丈夫……でもお姉さんが……」

「私も大丈夫だ」


 言葉とは裏腹にナタリアさんの顔は真っ青だった。


「必ず君を守る……!」


 はあ、はあ、と息が荒い。


 明らかに軽傷じゃない。


 むしろ、致命傷に近いはずだ。


 それでもナタリアさんは立っている。


 子どもの俺を守ろうと、魔族に立ち向かおうとしている。


 他者を守るための剣――。


 俺はその姿勢を、この人から学んだんだ。


「おおおっ……!」


 ナタリアさんが魔族に向かっていく。


「ナタリアさん!」


 俺は叫んだ。

 眼前で、ナタリアさんは魔族の爪に体を切り裂かれていた。


「た、ただでは……死なんぞ……っ!」


 ナタリアさんも最後の力を振り絞って、魔族の体を剣で貫く。


 そして、二人とも倒れ――動かなくなった。

【大切なお知らせ】

書籍版が4/25発売予定です。今までの僕の書籍化作品と違い、今回はウェブ版から内容が大幅に変更され、新エピソード満載です! とはいえ、基本コンセプトの勇者シオンと魔王ヴィラがイチャラブする部分などはそのまま……というかラブ度300パーセント増しくらいになっているので、ぜひよろしくお願いします~!

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敵国で最強の黒騎士皇子に転生した僕は、美しい姉皇女に溺愛され、五種の魔眼で戦場を無双する。


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