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5 試練の行方


「いくぞ、ファリア。俺に力を貸してくれ」

「もちろんだ、シオン。私たちが力を合わせれば――」

「ああ、撃ち破れない敵なんてない!」


 叫んで、俺は突進する。


 パワーもスピードも白騎士が上だ。


 小手先の技は通用しない。


 なら、俺にできるのは全てを込めた渾身の一撃のみ――。


 そしてそれは同時に、奴が求める『俺の心と力を込めた一撃』にも通じるはずだ。


「受けてみろ、白騎士!」


 すべての力を聖剣に込め、俺は全力で振り下ろした。


「【戦刃斬(リゼルブレード)】!」


 聖剣からほとばしった閃光を白騎士に叩きつける。


「むっ……」


 白騎士はその一撃を剣で受け止め、後ずさった。


「重い――」

「おおおおおおっ……!」


 俺はさらに力を込めた。


 閃光の光量が増す。


 それまで無敵の強さを誇っていた白騎士を、わずかずつ押し込んでいく。


 そして――、


「はああああああああああっ……!」


 すべての力を、絞り出す。


 同時に白騎士が大きく後退した。


「はあっ、はあっ、はあっ……」

「……見事」


 白騎士は剣を下ろした。


「今の一撃に、お前の心と力のすべてがこもっていたぞ」

「じ、じゃあ――」

「だが、まだ足りない」


 と、首を左右に振る白騎士。


「試練の合格とはいかんな」

「そ、そんな……」


 愕然とするものの、俺はすぐに気を取り直した。


「なら、続行だ。俺はまだやれる――」




『……シオン! 聞こえるか、シオン――』




 そのとき俺の耳元に突然声が響いた。


 この声は――。


「ヴィラ!?」


 念話の類だろうか、かなり遠くから俺のところまで声だけを飛ばしている感じだ。


『今、どこにいる……? すぐに戻ってくれ……魔界が……侵略……され……』


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