バス停のベンチ
ただなにも言わず
あなたはバス停のベンチに腰かけていた
雨からしのげるこのベンチ
私は近くであなたを見守っていた
小雨降りだし 家に取りに行った傘2本
あなたは待っていてくれた
時刻は深夜
仕事帰りにあなたに聞いた
どうして今のバイトやめちゃうの?
あなたから返ってきた答えは「保留です」
私は感動したんだ 誰も傷つけない完璧な返答に
あなたはいつも誰かを思いやって
その分自分が痛い思いしているというのに
微塵もその素振りを見せない
そんなあなたを好きになったのは自然なこと
車が何台も通り過ぎていく 暗闇の中でその光は
あたたかかった
黙ったままの二人
私はこんな時間の過ごしかたもいいなと思った
好きな人の隣にいて ただ時が流れていく。。。
ふと あなたが言った「雨あがった」
その言葉は私を笑顔にさせるには
充分すぎるくらいだった
読んでくださりありがとうございます。
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