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最強は最高にわがままな証  作者: 早乙女 鰹
第8章 時空の狭間の小旅行
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第61話 油断大敵!?

 朝、目が覚めると多少の違和感を覚えた。


それはさておき昨日は早く眠りについたせいでかなり早く目が覚めてしまった太陽は未だに上っておらず外はまだ暗い。


そんな現実逃避はさておき現実を見つめなおす。



「シルビアよ...俺は何かされたか?もしくは俺が何かしたか?」



そう....俺の横でノヴァがすやすやと眠っている俺の上半身は何故か生まれたままだ寝る時は確実に服を着ていた。

そしてノヴァも服を着ていない、最初に感じた違和感は服だそして次に視線、ベットの横では椅子に座ったシルビアが起床するのを待っている様だった。


なので俺はすべてを見ていたであろうシルビアに聞いたのだ、やましいことはしたつもりないしもし仮にすべてを見ていたのなら俺の身の潔白を証明できるだろう。

それに、俺の意識の無いうちに息子が卒業を迎えていたとしたら嬉しい反面とても悲しい。


さぁ...どうなんだ...シルビア...。



「何もされておりませんよ、伴侶と聞いていたので何かあると思ってはいたのですが...」



俺は根性なしとでも言いたいのか?


たしかに俺はやる時にやれない男だが...って誰が!!!


俺は美女や美少女がわんさかいる状況で未だに童貞だ、恐らく誰も拒むことは無いと思う、思いたいが...。

俺の行為が正しいかもわからない以上無暗に童貞をばらす必要は無い。

シーラにはバレているが他にはバレていないはずだ普通に見たら俺はかなりの美形なのだし童貞だとは思われないだろう。


魔法で避妊は出来るのだし正直元の世界よりもやりたい放題できるだが...俺の勇気が...。



でもまぁ―――



「何もされていないか...まぁ朝食にするとしよう」


「はい、今から準備するのでしばしお待ちを」



そういい準備を始めるシルビア――――



―――それから1週間毎朝起きると俺の隣にノヴァが寝ている生活が続く、そう毎朝だ。

寝る時は居ないのに朝起きるとノヴァが横に居る、そしてそれをベットの横から眺めるシルビア

そして1週間それが続く訳だが。



 試しに俺は寝たふりをした、寝たふりと言っても素人の瞼を閉じた状態ではなく、意識を完全に分離し第三者視点で自分を見守った。

身体は完全に寝ているのでバレるわけがない、まぁ何かと制約がある魔法なので俺も体を操作できるわけではないし何時間か体に意識が戻らない、それでも体に直接衝撃が加われば意識は戻る事になる。

 意識とは別だが、寝返りや寝言なんかも言うので普段俺が寝ている時に何をしているのかを第三者視点で確認できるのだ、多少恥ずかしさはあるが...



 意識だけを隣の部屋に移動させるとシルビアとノヴァが今日獲得したスキルを確認したりアイテムの確認をしたりをしている。

恐らくこれが日課になっているのだろう。



「そろそろお休みになられますか?」


「えぇそろそろ休むわ、グレース様も既に眠られているし」



そういい二人はお互いの部屋に向かう。


ふむ、この時はノヴァも自分の部屋に行っているのだな...。


そのまま観察を続けているとノヴァはそのまま眠りについた。

シルビアの部屋を見るとシルビアは透視系のスキルを行い壁越しにノヴァを見守っている。


そうして1時間程が経過しようやく異変が起きる。


寝ていたはずのノヴァは目を覚まし枕を持って俺の部屋に向かうのだ、そしてそれを見ていたシルビアは完全に気配を消した後ノヴァの後ろをついていく。


俺の部屋に侵入したノヴァは俺の足元から布団に潜り込み俺の頭付近で顔をだした。



あらかわいい。



そしてノヴァは俺に抱き着くとすやすやと眠りにつく、そしてシルビアは椅子に座る。


そして数時間が経過し俺は元の体に戻る。


ホントに何もされてなかったのか...。


そしていつもの日常だ。


戦うノヴァをシルビアと眺める、その時に夜の事を聞いた。



「睡眠はとらないのか?」


「私には睡眠無効のアイテムがあるので、お構いなく」



そういいそのアイテムを俺に見せてきた。



「そうか、ならば没収だ、俺の配下ともあろう者が寝不足を理由に戦いで後れを取るなど考えたくもないからな」


「畏まりました」


「これからはしっかりと睡眠をとる事いいな?」


「はい、畏まりました」



寝ている時に何もされない事はこの目で確かめたので、監視の必要は無い、そもそも頼んだわけではないのだが。


そしてその日からノヴァは最初から俺の布団で寝る様になった、最初は警戒したが前回と同様意識を外してみたが特に何かをする様子は無かった。


そんな生活が2か月程続いた、そのせいで俺も油断したのだろうか...変化を突然起こった。


俺が朝目を覚ますと俺の目の前にはシーラがいた、どうやら少しご立腹な様子。



「やってくれましたね...いえ...この場合はやられましたね...の方が正しいですね」



状況がいまいち飲み込めない俺はシーラに見せて貰う事にした。


まるで()()()()()()()を見ている様な気分だった。



服を脱いだノヴァは俺の上で必死に腰を動かし淫れている、頬を赤く紅潮させ白磁の肌に汗を垂らしている。


そして絶頂を迎える、そしてそこで映像は途絶える。



「お分かり頂けましたか?お兄様....」



ここまで見せられたら言い逃れは出来ない...俺は寝ている間に初めてを奪われてしまった、俺の一番恐れていたことだ。


これでは俺に知識が付かない...俺は童貞を卒業しながらも知識だけは童貞のままなのだ...。



「まぁハーレムに一歩前進と言えば聞こえはいいですが...できれば最初は自分の意思でしてほしかったところですが...おっと...」



シーラは話の途中で消えてしまった、それと同時位にノヴァが目を覚ます。


俺がおはようと言おうとした瞬間、ノヴァは俺に唇を重ねる、一瞬驚きはしたが既に後の祭り、既にしてしまっているのだから2回目をしようと大差はない。

俺は朝だというのに行為に及んだ、転生前の記憶を元にやってみたかった事を試していった、一つ一つ入念に...。


そんな暮らしを何日も過ごしていれば当然だと思うようにノヴァは腹に命を宿した当然といえば当然だが...。


伴侶になりたいといっていた時点で俺も覚悟はしていた。

それ以上に俺は嬉しかった初めての俺の子供、感極まるのに時間はかからなかった。


それから俺はノヴァには戦闘を控えさせ補助をシルビアに任せ俺は栄養補給の為の食料を取りに狩りに向かう。

徐々に大きくなっていくノヴァのお腹、俺は狩りに出る前に「元気に育てよ」とお腹の子に伝える。

聞こえているかはわからないが聞こえていたら良いなと言う思いで言わずにはいられないのだ。


 ノヴァの口調も次第に変化していきいまでは俺の事をグレースと呼んでいる、そして半年以上が過ぎた頃ノヴァの容体が急変する。

もしかすると生まれるかもしれないと思い俺は急いでシーラを呼び出産のフォローを任せる。


 俺にはその知識は無いし手伝ってやれることも無い、最強である俺は子供一人生まれる時に力になってやることもできないのだ...。



シーラとシルビアのフォローもあり出産は無事終える事ができた。


シルビアが抱きかかえた子供を俺に渡してくるので俺は細心の注意を払い抱き上げる。

俺の腕の中で小さな命が元気よく生を主張している、抱えていると俺の顔を認識できたのか泣き止んでくれた。

ノヴァも落ち着いてきたので子供をノヴァに渡すと嬉しそうに抱き上げる。


目に涙を浮かべ優しく微笑みながらゆらゆらと揺らすやがて赤子は泣き疲れたのかスース―と寝息を立てる。



「そういえば名前はどうしようか、前に案の出た【ゼロ】でいいか?」


「うん、私はゼロがいい、この子は私とグレースの0からの思い出だから、いっぱいいっぱい思い出を作っていく、そんな意味が込められているから」


「なら性はどうする?スカーレットにするか?それとも...」



俺の言葉を遮るように満面の笑みでノヴァは返事をする。



「どっちもがいい」



この子の名前は【スカーレット・ゼロ・シュテルケ】俺の第一子だ。

外の世界で困らないようにしっかりと育ててあげないと...。



「ねぇグレース...私の本当の名前を教える」


「ジル・ノヴァじゃないのか?」


「それは今の名前。吸血鬼になって人間をたくさん殺して魂に刻んだ魔物としての名前

人間だった頃の名前は【マナ】。

スカーレット・マナ、それが私の本当の名前。

【ジル・ノヴァ】は私が人間を滅ぼした時に使った魔法【崩壊之新星(ジル・ノヴァ)】の事を人間達が恐れて私の事をそう呼んだ。

あの時は特に名前に興味なんてなかったから、マナを捨ててジル・ノヴァとして人を殺した

それでも、グレースにはただの女としてマナと呼んでほしい」



「あぁこれからはマナと呼ぶよ」



優しい笑みを浮かべられ俺はなんだか恥ずかしい気分になった。



「これからもよろしくな...マナ」


「えぇグレース、これからもずっと...ね」



そうして俺には子供が出来た、元気な男の子だ。吸血鬼特有の牙が無いので人間かと思いきや一応、かぎりなく人間に近い吸血鬼なようだ。

それから俺とマナは子育てを行った、もちろんシルビアのサポートありきだが...。


ゼロが成長していくと美しいブロンドの髪が生えてきた、ほとんどが彼女マナに似ている様な気がしなくもない...。


それからの生活は楽しかった、言葉を覚えていく喜びに加え賢い子なのか俺の事を「父上!!」と呼ぶのだ。

あれから―――

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