第45話 新たなる王
しばらくすると玉座の間に入ってくる集団がいた
途中で退室した子達だ
メトラにデフォル、しれっとヴェルナータも退出していた
そしてエミールにエルメンそれからリーエン
そして最後にミーシャとマーシャだ
ゼルセラは吸血鬼の二人が転移した瞬間には俺の背後にいた
「お前たちに話がある」
声を掛ければ全員が俺に注目した
「途中から退出した者が多いからまとめて説は省くぞ」
おれは【思念伝達】の魔法を使用し今回何をしたかを脳内に直接送り込んだ
もちろん少女の裸は伝えていない
「デフォルよ、お前は自分の国をどうしたい?」
「マオーはトウチの事がよくわからないのだ!ただマオーは戦っていたいのだ!!」
「だそうだ」
知能下げ過ぎたか?まぁ気にしない気にしない
「だからこれからはミーシャそれからマーシャ、お前たち二人に大鬼の国を頼みたい
補佐としてメトラとシザースを付ける」
俺が言ったことにいち早く反応したのはマーシャだった
「ちょっとお持ちください!!私たちが国のトップってことですか!!?」
「そうだ」
「いいじゃないマーシャ!やってみましょうよ!!師匠だって居るんだからできないことなんてないわよ!!」
「今すぐにとは言わない学院生活が落ち着いてからでいい、ドラゴンの配下も作ってほしいことだしな」
ミーシャは乗り気の様だがマーシャは苦い顔をしている
「マーシャ、貴方たちなら大丈夫ですきっとできます、最初はうまくいかないかもしれませんがその時は私達も手を貸します
ですよね?ご主人様」
マーシャの手を取りゼルセラが励ましの言葉を贈る。そのまま完結してくれればかっこよかったのだが...何故俺に振る?
「その通りだ、何かあれば俺を頼ると良い」
「ミーシャとマーシャよ!!マオーも力を貸すぞ余の力存分に使いこなして見せよ」
喋れば喋るほど知能が下がっていく気がするぞデフォルよ....
「それからメトラよ、お前も二人に力を貸してやってほしい」
「お任せください!!この我の知恵と知識必ずやご期待に添えて見せます!!」
だれだ?
メトラってもっと落ち着ててかげのあるような少女じゃなかったか?
まさか...バカがうつったか?
まぁいいか...
「明日からは学園が始まる、入学試験に向けてしっかりと休むのだぞ」
元気な返事を聞いて俺は寝室に転移した
ベットにはまだ眠っているジルニルがいた
頭をそっと撫でると嬉しそうに微笑むジルニル
起こさないようにそっと横になる
「かわいらしい母...まだまだ子供だな」
そんなことを思いながら俺は眠りについた
今回は短いですが
次は新しい章の始まりです
魔法学院の入学試験です!!
学校生活はシエラの視点でお送りしたいと思っていますが、別の作品としてキーラ視点で書く予定なので多くは語らない予定です
章の最初にプロローグは欲しいのだろうか....




