第8話
ドラゴンの子供がなぜこんな所にいるんだろう?ドラゴンとワイバーンは似ているが本来別々のところに生息しているはずだ。ましてはドラゴンがワイバーンを食べる為に捕獲することはあるのだけど、ワイバーンがドラゴンを食べるなんて聞いたことが無い。わからない。どうすればいいのか考えていると、ドラゴンの子供が近ずいてきた。顔を見ると目がウルウルしてる。こんな顔されたらただでさえ竜系の魔獣を殺すのが苦手なのに殺せるわけがない。どうしよう。ひとまず黒山隊長に相談してみよう。
「黒鉄 竜牙です。」
「どうしたんだ?ブラックワイバーンを討伐出来たか?」
「はい討伐は完了しました。しかし…。」
「ん?」
「ワイバーンの巣にドラゴンの子供がいてですね。どうすればいいか分からないんです。」
「ワイバーンの巣にドラゴンの子供がいるのか!?」
「はい。」
「どうすればいいかと聞かれてもな…。出来れば成長する前に討伐して欲しいんだが。」
「僕には無理です!ただでさえ竜系の魔獣を倒すのに抵抗があるのにドラゴンの子供なんて無理です!」
「…そのドラゴンは攻撃して来ないのか?」
「してきません!」
「…はぁ、わかった。一旦ギルドに連れて来い」
「ホントですか!」
「あぁ。」
「ありがとうございます!」
こうして黒山隊長に許可を貰い、ドラゴンをギルドに連れていくことにした。
****
ギルド
「ただいま戻りました。」
ドラゴンの子供を抱っこしながら黒山隊長がいる部屋に入った。
「これがさっき言ってたドラゴンの子供か。」
「はい。」
「見たことの無いドラゴンだな。」
「そうですね。」
「誰かさんのせいでどこかに野放しにする訳にも行かないし、どうしたものか。」
「黒山隊長、僕が飼っていいですか?」
「このドラゴンを育てるのか?」
「はい。」
「だがお前もうすぐで学園に入学だろ?入学したらどうすんだ?」
「えっとー、学園の寮で飼う?」
「はぁ…。学園長に伝えといてやる。」
「じゃあ飼っていんですね!?」
「しっかり育てろよ 。」
「ありがとうございます!飼うなら名前を付けてあげなきゃ。うーん、黒いからクロエ…!君の名前は今日からクロエだ!宜しくクロエ!」
「ガウゥ!」
なかなか学園生活が始まらなくてすみません。ペットを増やしたかったんです!第9話か第10話になったら学園生活が始まります。次はクロエを…