第4話
魔法の練習から5日経った。何とかファイヤーボールを完成させる事が出来た。(まぁ形は少し歪んでいるけど)試験内容は初級魔法を1つ使いスキルを1つ発動、中級魔法を1つ使う、武器を使って教師と戦う、固有スキルの発動、この4つのどれかをこなせばいい。中級魔法なんて使えないし、教師と闘うと合格ラインがわからないのでどれくらい手加減していいのかわからない(目立つ訳にはいかないので)固有スキルも使うと目立ってしまうので、消去法で僕は初級魔法を1つとスキルを1つ発動することにする。スキルは武器精製で剣を作ればいいので問題はない。だから今はファイヤーボールの完成度をあげることぐらいしかすることがない。頑張ってもっと綺麗な形にしよう。
試験前日
「竜牙く〜ん。はいこれ。」
霧島さんがもじもじしながら何かを渡してきた。
「これは?」
「忘れたの〜?この前チキン南蛮作ってあげるって言ったじゃない。だから明日頑張れるように作ってきたの!」
「本当!?凄く嬉しいです!ありがとうございます!」
「どういたしまして!」
そう言って霧島さんがニコッと笑った。すごく可愛い。
「食べてもいいですか?」
「もちろん!」
僕は霧島さんが作ってくれたチキン南蛮を食べた。
「すごく美味しいです!!」
「本当!?喜んでくれて嬉しいわ。」
僕はあっという間に食べ終わった。
「霧島さんありがとうございます!これで明日の試験も頑張れます!」
霧島さんが僕のためにわざわざ作ってきてくれたんだ。絶対合格しなきゃ。
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???
もうすぐで任務を成功させる事が出来る。これを成功させれば生意気な王の娘を人質にすることができ、俺らが権力を握ることができる。
「学園で教師をやるのは楽しいか?」
笑いながらアイツが近ずいてきた。
「楽しいだと?生意気な餓鬼の世話だぞ。楽しいわけが無い。」
「そんなカッカすんな。まぁ俺たちデヴォルニクスの中でこの任務ができるのはお前しかいないからな。」
「…そうだな。」
俺はその後、学園に戻った。
固有スキルというのは第1話の時に竜牙が使っていたグラディオスの様なスキルの事です。グラディオスのスキルを使うと体に竜の様な防具を装備し身体能力を大幅に上昇します。それだけではないのですがそれは後ほど。