第36話
僕は今、またあいつらに殴られていた。
「エミリーさんに近寄るなっていっただろ!」
「こいつ全然反撃してこないぜ。」
はぁ、こいつら僕を殴る以外することないのか?僕を殴る暇があるなら特訓してる方が有意義だと思うんだけど。はやく終わんないかな。
「君ら、何をしているんだい?」
「僕らはこいつに特訓していただけです。」
「特訓?私にはそう見えないのだが。」
「気のせいですよ。」
「まぁいい。そんなに特訓したいなら生徒会が相手になってやろうか?」
「チッ、行くぞ。」
僕を殴ってた奴らかどこかに行った。
「ありがとうございます。」
「危ない所だったな。」
「大丈夫?」
「はい。」
「あんな奴らに殴られて恥ずかしくないのか?」
「ちょっとクリフ!」
「ふん。」
クリフ先輩はどこかに行ってしまった。
「ごめんね。悪い人じゃないんだけど…。」
「気にしてません。」
「そうですか。あ、自己紹介がまだでしたね。私は会計のリリー・バートレットです。」
「僕は黒鉄 竜牙です。」
「あっ、君は確か、会議の時いたな。」
「はい。」
「そうだ。私が少し鍛えてやるよ。」
「え?」
「遠慮するな。」
「…はい。」
どうしてこんなことに?
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「これで特訓は終わりだ。」
「お疲れ様。はいどうぞ。」
「ありがとうございます。」
僕はリリーさんがくれた水を飲んだ。
「あまり疲れてないみたいだな。」
「すごく疲れました。」
「あまり説得力がないけど。」
「た、体力には自信があるので。」
「そうか。頑張って強くなれよ。また今度な、後輩くん。」
「さようなら。」
会長、確かに噂通り強そうだな。グラディオスを使わなかったら負けるな。僕も、もっと頑張らなきゃな。
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アンナ・ブランジュ
「さっきの後輩くん、実は強いだろうな。」
「そうですか?確かに体力はあるみたいでしたけど。」
「動きに無駄がなかった。剣を交えた時も、手を抜いてたと思うぞ。」
「そうかな?」
「まぁ、私の気のせいかもしれないが。」
「あなたが言うなら、そうかもしれないわね。そういえばアンナってミスコン出るの?」
「長い付き合いなんだから、私が出ないなんてこと分かりきってるだろ?」
「うふふ、そうね。」
「最初の生徒会の仕事、成功させるぞ。」
「はい、会長。」




