第26話
森にフェンリルが現れたことにより試験が中止になった。
「竜牙くん無事でしたのね!心配しましたよ!」
「ごめんなさい、エミリーさん。でも霧島先生が助けて下さったので何とかなりました。」
「何とかなりました、じゃありません!もうあんな無茶しないでください!」
「…はい。」
「まあまあ、竜牙も無事に戻ってきたし、ご飯でも食べに行こうよ。」
「そうね。」
「どこ行く?」
「ねぇ、久しぶりに和食が食べたいな。」
「和食?」
「僕と竜牙の故郷の食べ物だよ。」
「食べてみたいです。」
「じゃあ行こっか。」
****
「僕は寿司にしよう。」
「僕もそうするよ。」
「なんですか寿司って。」
「寿司っていうのは、酢っていうすっぱい調味料でお米を味付けして、その上に生の魚を乗せた食べ物だよ。」
「生の魚を食べるのですか!?」
「そうだよ。」
「大丈夫なんですか?」
「うん。」
「そうなのですか。」
「じゃあ私もそうします。」
「私も。」
「すいません、このお寿司の盛り合わせを4つください。」
「かしこまりました。」
しばらくすると頼んだものが来た。
「こちらお寿司の盛り合わせです。ごゆっくりどうぞ。」
「これが寿司というものなのですか?美味しそうですね。この黒い液体はなんですか?」
「これは醤油といって、寿司をこれに付けて食べるんだよ。」
「そうなのですか。ちなみにどうやって食べるんですか?」
「えっと寿司は手で食べるんですよ。」
「え!?」
「そうだよ。」
「汚くなるのが嫌なら箸を使って食べればいいですよ。」
「寿司って不思議な食べ物なのね。」
「じゃあ食べよっか。」
「そうだな。」
「いただきます。」
「「「いただきます。」」」
「うん。やっぱり美味しいね。」
「すごく美味しいです。」
「それは良かった。」
「そういえばもうすぐで夏休みね。」
「そうだな。」
「みんなは何か予定あるの?」
「ないわ。」
「せっかくの夏休みだからみんなでどっかに行きたいね。」
「それなら私の別荘に行かない?」
「ライラの別荘?」
「すぐ近くに海もあるし、楽しいと思うわ。」
「そうだね!竜牙とエミリーさんも行くでしよ?」
「行ってもいいなら行きたい。」
「私がいってもいいのですか?」
「当然だよ!だって友達でしょ!」
「ありがとうございます。ぜひ行かせてください。」
「決まりだね!楽しみだな〜。」
「そうだな。」
****
「ただいま。」
「おかえりなしゃい、ご主人しゃま。」
「夏休みライラの別荘に行くことになった。」
「ふ〜ん、そうなんでしゅか。その間もクロエはお留守番でしゅか。毎日毎日お留守番、クロエは悲しいでしゅ。」
「ごっごめん。」
「クロエも行きたいでしゅ。ホントはご主人しゃまとずっと近くにいたいでしゅ。クロエのわがままも聞いくだしゃい。」
「わかった。クロエも行っていいか聞いてみるよ。」
「ホントでしゅか!」
「あぁ。」
「約束でしゅよ!」




