第18話
今日の授業が終わったので僕は部屋に戻ろうとした。
「竜牙!特訓しよ。」
「ごめん康博、今日も用事があって出来ない。」
「昨日も言ってたけど用事ってどんな?」
「えっと…大事な用事だよ。」
「怪しい…。そうだ!僕もついて行ってもいい?」
「だっダメだ。」
「どうして?」
「ダメなものはダメなんだ!明日はやるから。じゃあね。」
僕は康博から逃げた。
自分の部屋
「ただいまクロエ。」
「おかえりなさい、ご主人しゃま。」
「じゃあ行こうか。」
「はいでしゅ!」
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鈴村 康博
竜牙どうしたんだろう?昨日も用事があるって言ってたし。どんな用事?って聞いたらすっごく焦ったってたし。なんか怪しい。
「康博くんどうだった?」
「ライラ、竜牙が今日も用事があるから行けないだって。怪しくない?」
「そう?」
「絶対怪しいよ!竜牙がどんなことをしているのか気になるから尾行しよ!」
「…。」
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「ほんとに尾行するんですか?」
「するよ!ライラは気にならないの?」
「別に気にならないですわ。」
「あっ竜牙だ!もう1人の子は誰だろう?」
竜牙の隣にちっちゃい女の子がいた。
「クロエどこ行く?」
「お洋服見たいでしゅ!」
「わかった。」
竜牙達は服屋に入っていった。
「竜牙達が服屋に入っていったよ!」
「竜牙くんの隣にいたのは誰なんでしょう?」
「ついて行こう!」
「えぇ。」
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竜牙と謎の女の子は店はデザートを食べている。
「ご主人しゃま、アーン。」
謎の女の子は竜牙にアーンをしている。
「まさか竜牙ってロリコン!」
「まさかロリコンだなんて知りませんでしたわ。」
「美味しいでしゅか?」
「あぁ美味しい。」
「ご主人しゃま今度は私にもアーンしてくだしゃい。」
「えっそれは流石に…。」
「だめなんでしゅか?(上目遣い)」
「…はぁわかった。」
「ホントでしゅか!?」
「…アーン。」
「ダメ!!」
声が聞こえる方を見ると霧島先生が立っていた。
「竜牙くん!いまその子にアーンしようとしてたでしょ!」
「霧島先生どうしてここに!?」
「そんなことどうでもいいの!そもそも最近私のこと全然構ってくれないじゃない!私なんかより康博やライラやその子の方が大事ってわけ?」
「別にそういうわけでは…。」
えっ何これ修羅場!?ていうか竜牙と先生ってどんな関係?
「前まで霧島さんって言って着いてきたじゃない!」
「今こ僕達は生徒と教師の関係です。そんなこと出来ません。」
「ぷぅー!するの!」
あの先生が子供みたいに…。
「じゃあ今回は私にアーンしてくれるならいいよ。」
「…わかりました。すれば帰ってくれますね?」
「ちゃんと帰る!」
「はぁ…はいアーン。」
「アーン。今まで食べたものの中で1番美味しい!今日は帰ってあげる。でもたまには構ってくれなきゃダメなんだからね!」
「…。」
「バイバイ!」
「さようなら。」
先生は帰って行った。
「じゃあクロエ帰ろうか。」
「ちょっと待った!」
「今度はなに?って康博とライラ!どうしてここに?」
「誰この子!」
「えっいや、いっ従妹だよ!」
「従妹?」
「そう!ちょっとこっちに遊びに来てたから一緒に買い物に…。」
「ホント?」
「ホントだよ、なっクロエ?」
「そうでしゅ。ごしゅじゃなくてお兄しゃんと遊びに来たんでしゅ」
「ふーん。じゃあさっきの霧島先生とはどういう関係なの?」
「えっと、ちっちゃい頃からお世話になってた人だよ。」
「それだけ?」
「そっそれだけだよ!」
「ふーん。」
怪しい。すっごく怪しいよ竜牙。
「明日はちゃんと特訓に出るから!」
「わかった。今日の所は許してあげる。」
こうして何とか隠しきることが出来た竜牙だった。
竜牙はロリコンじゃありません。(多分)