第12話
朝起きる時、布団がとても暖かく布団がもっこりしていた。布団の中を開けると裸の女の子がいた。
「うわっ!」
「ふぁ~。おはようございましゅ。ご主人しゃま。」
「なんだクロエか。クロエ、人になった時は服を着なさいといつも言ってるだろ?」
「ごめんなしゃい」
「はいクロエの服。」
「ありがとうごじゃいましゅ。」
「ご飯持ってくるから少し待ってて。」
僕はご飯を取りに食堂に向かった。ここの食堂は、いろいろな人が使うため、沢山のメニューがあるみたいだ。
「すいません。サンドイッチを3人分ください。」
「はいよ。」
「ありがとうございます。」
サンドイッチを受け取り部屋に戻った。
「はい。サンドイッチ。」
「ありがとうごじゃいましゅ。」
「いただきます。」
「いただきましゅ。」
僕達2人はサンドイッチを頬張った。
「ん!美味しい!」
「すごく美味しいでしゅ。」
今日で初めてここの食堂を使ったけど思っていた以上に美味しい。
「ご馳走様でした。」
「ごちしょうさまでしゅた。」
「このサンドイッチは昼食の分だよ。じゃあそろそろ行くね。」
「はい。いってらっゃいでしゅ。」
「行ってきます。」
僕は自分のクラスに向かった。
「おはよう竜牙。」
「おはよう康博。」
「今日から授業だね。」
「うん。どんな感じなんだろう?」
「さぁ?」
しばらくたつとクロード先生と霧島さんが入ってきた。先生はクラスの出席確認をした。
「おはよう。今日から授業が始まる。今日の授業のほとんどは説明だと思うがしっかり聞いてろよ。以上だ。」
そう言って2人は教室から出た。
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午前中の授業が終わり昼休みになった。午前中の授業は主にこれから学んでいくことを説明していた。
「ねぇ一緒にごはん食べようよ。(上目遣い)」
「あっうん、いっいいよ。」
「やった!早く行こ?」
康博は僕の袖を掴んで食堂に向かった。てかこの人ほんとに男なのか?女の子にしか見えないんだけど。これが俗に言う男の娘って奴か…。
「着いたよ!何食べる?いっぱいあるから迷っちゃうな~。」
「そうだな。どれにしよう?あっ!じゃあ僕はチキン南蛮にしよ。」
「うーんと、じゃあ僕はミートパスタで。」
僕達は自分の分の食べ物を頼んだ。
「じゃあ座ろっか。」
「うん。」
僕達は空いていた席に座った。
「「いただきます。」」
うん、やっぱりチキン南蛮は美味い。
「美味しいね。」
「うん。」
「チキン南蛮好きなの?」
「うん。鶏肉が大好きだからな。」
「へーそうなんだ。1口貰ってもいい?」
「いいよ。」
康博は僕の皿からチキン南蛮をとって食べた。
「ほんとだ、美味しい!」
「だろ?」
やっぱり自分の好きな食べ物を共感できると嬉しいな。
「じゃあ僕のもどうぞ。あ~ん。」
「えっ?あっいやーそれは少し恥ずかしい。」
「いいでしょ別に。」
僕はしぶしぶ口を開けた。
「どう?美味しい?」
「うっうん。美味しい。」
恥ずかしくて味があまり分からないけど。
「「ご馳走様でした。」」
昼食を食べ終わったので、実習を行う訓練場に向かった。
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霧島 香蓮
ふぅ、やっと昼休みだ。これで久しぶりに竜牙くんとご飯が食べれる。早く会いたいよ。
「ねぇ一緒にご飯食べようよ。」
「あっうん、いっいいよ。」
「やった!早く行こ?」
あの子は竜牙くんの初めてのお友達、鈴村 康博。男らしいけど女にしか見えない。ひとまず様子を見よう。
竜牙くんはチキン南蛮、康博はミートパスタか。竜牙くんと仲良く食べやがって。もし竜牙くんの初めての友達で男じゃなかったら、ここで殺してたかも。
「じゃあ僕のもどうぞ。あ~ん。」
「えっ?あっいやーそれは少し恥ずかしい。」
「いいでしょ別に。」
あっ!竜牙くんにあ~んしてる!私だってしたことないのに!ずるいずるい!今度は絶対、私は竜牙くんにあ~んしてもらうんだから!
霧島さんや康博の様な人が近くにいたらいいな~。皆さんもそう思うでしょ?
間違って明日の分を投稿してしまいました。明日の投稿はお休みします。ごめんなさいm(_ _)m