tragic heroine
誰もが同情の手を差し出す
わたしは誰もが認める悲劇のヒロイン
誰もが私に気を使い 私を責める人は誰もいない
心地いい距離で接してくるの
私の事情を教えてあげると誰もがこう言うの
「ごめんなさい」って
ああ いつからこんなヒロインになってしまったの
私だって舞踏会に行きたかったのに
私は今夜もベットの中で
己の不幸を嘆くだけ
世の中に不幸な人はたくさんいるし 私より不幸な人もいて、みんな悩みを抱えている
きっとそんな「不幸」は比べても意味はない
大事なのは"幸"とのバランスなのに
私は鏡に向かってこう問いかけるの
「あなたはだれ?」って
ああいつからこんな"わたし"になってしまったの
ただの自己陶酔だってわかっているのに
私はいつまでも自分の内で わたしの"正義"を主張する
人生は苦しみと同じだけ喜びがあるって言ってたけど
私は人生の苦しみの何パーセントを味わったのかな
私はいつまで悲劇を語ればいいのかな
今日もまた悲劇のヒロインを演じるの