お医者さんごっこ
登場人物は、某マフィア漫画とは関係ありません。
「山本君、お医者さんごっこしない?」
京子ちゃんからの、突然の誘い。
「え、今はちょっと……」
「山本君が患者さんね。今日はどうしましたか?」
京子ちゃんは俺の言葉を無視して『お医者さんごっこ』とやらを進めていく。
彼女はなぜかポケットからナイフを取り出していて、俺は何とも言えぬ恐怖で声が出なくなった。
「声が出ないほどお腹が痛いのですか。それなら、手術が必要ですね」
「……!?」
「動かないように固定しておきますね」
「やっ……」
ガサッと音がすれば、京子ちゃんはナイフを俺の腹に近づけた。
逃げようにも、テーブルの脚に縛り付けられて身動きがとれない。
ズブッ!!!
腹にナイフが刺さり、電流が走ったような激痛と共に切り開かれていく。
少しずつ薄れていく意識の中、こんな事をしていながら何とも思っていない京子ちゃんが目に映った。
「うぅっ………」
「何もないなぁ………わかった、お腹が空いてるんだね」
京子ちゃんは、近くにあった毛糸玉を手に取ると俺の腹の中に詰め込んだ。
その直後に傷口を縫われ、ヌチャッと生々しい音がするが、もうどうでもいい。
温かい闇が俺を包み、ものの1分後には身体が完全に動かなくなった………。
2017.2.15 とりあえず、文章を少しいじりました。




