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第7話 開戦の狼煙

本話でようやく改投稿が終了しました!

ようやく目的地についたようだ。

川の手前の少し崖になっているような所に皆で降りてゆく。

別に疲れてはいないが、来るまでの過程が長かったので何とも言えない疲労がある。


…どうやって来たのか?

愚問だな。勿論飛んできた。

そう。僕らは天使だった。

…決してドラ○ンボールのパクリではないからな!事実だ!

みんな飄々と羽根を出して飛んでいた。

羽根の出し方というか工程は、主とお会いした時に解放してどうやるかはなんとなくわかっていた。

勿論、羽ばたけば重力ってなに?って位簡単に体が浮いた。スピードも結構出る。

…ちょっとした絶叫マシーン位のスピードが出たときは涙が出そうになったのは秘密だ…

まぁそのお陰でここまで来るのはなんの問題もなかった。



「なあ大将、敵の所へはどう攻め込むんだ?」


不意にベリアルがそう聞いてくるが…俺、状況もなにも知らないんだけど…。


「それについては私が説明しましょう。」


唐突に響く声。

頭上から翠髪の女の子が声をかけてきた。


「アスタロト!お前どこ行ってたんだよ!遅刻だよ遅刻!」


ベリアルが不満そうに言う。


アスタロト…?また聞いたことあるような…?



「バアル・ゼブル様と敵の偵察に行っておりました。」


バアル・ゼブルと言う天使の付人か。


「偵察っつったっておま…」


「私達はベリアル様達より2時間程早く到着しております。私とバアル様は情報収集を担当しているのです。集合より1時間早く来るのは基本。部下を使役し、情報収集の時間も含めてですから。ええ、わかっています。''今''この場所についたのは確かにベリアル様の方が早いでしょう。ですがそれ以前に私は2時間も、2時間も早く行動し、この周辺に来ているのです。

むしろ遅刻してきたのはあなた達です。本来ならあと1時間早く集合出来ていたのにどうして…」


ベリアルの言葉を食い気味に発言するアスタロトさん…


うん。ベリアルは地雷を踏み抜く天才なのだろうか。アスタロトさんは止まらない。

ベリアルに対する言葉が止まらない。


ベリアルはアスタロトさんに捕まり、小言を延々と言われている。


「…そっとしておこう。」


二人以外の誰もが目を合わせて頷き合うのだった。



「はぁ…アスタロトの話は終わりそうにないな。俺から話そう。」


ちょっと浅黒い感じのおっさん?が背後の頭上から突然現れた。


「あらバアル様。いらしてたの?それならどうぞそのまま私の元に降りていらして!踏んで!」


Mっ子バルバトスが飛び跳ねながら反応する。


「ああ、先程再度の偵察が完了したところだ。」


そう言いながら華麗にバルバドスを避けるバアル。

というか完璧にバルバトスを無視しながら何事もないかのように話を続ける。


「ああ!たまりません!この感じ!無視され続けるこの心の痛み!」


完璧に自分の世界に入っている。

…ダメだ。なにもしなくてもあいつにはご褒美だ。なにをすればあいつにダメージを与えられるんだ…。


そしてバアルによって悪魔達の詳細が伝えられた。


「やはり集落を作っていたようですね~」


「やはりサマエル様の読みが当たりましたワン!」


▽サマエル と マルコシアス は やる気 を 見せている!

外見動物だからポ○モンみたいだな…例えるならアー◯ックと、ポ◯エナだろうか。思わず心の中でそれっぽく呟いてしまった…


と濃密なポ◯モントークを一人でしていると


「ひとまず、天使(ヴァーチェ)達を各々に5万ずつ分けた戦力でいきましょう。」


アスタロトさん戻ってきたんだ。

さりげなくマルコシアスを撫でている。…犬好き?


「 僕らは異議なしですワン!」


「あぁ、こちらもそれで問題ないぜ」


ウリエルに慰められていたベリアルもようやく復活したのか、ちょっとやる気を見せ始めた。



「わかった。なら、現在地が村の南側だからベリアル達は北東に、バアル達は北西にサマエル達がこのまま南側で進攻する。」


「ルシフェル様はどうするのですか~?」


ギクッ…やっぱ聞いてくるよねそりゃ…


「俺は上空にてラファエルと戦況の確認をする。戦況次第で加勢にはいるからそのつもりで。」


なんとか戦わないようにするために考えておいた言い訳をそれっぽく言ってみた。


「ルシフェル様の活躍は見れないのですかわん…」


しゅんと耳と尻尾を垂れさせ悲しそうな顔をするマルコシアス。

…くっ…!な、撫でたい……!


「総大将で指揮官なんだ前線で出張るわけにいかないだろ。総大将が必要にならないように全員油断するなよ。」


「了解した(わん)!」


ベリアルの声に一同が声を上げた。



そして遂に天使と悪魔の戦いが始まる。


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