第11話 閑話 バルバトス&サリエル
お待ちかねバルバトス回です。
※話の流れがぶった切られますご注意下さい。
ストーリーに"関連"はしていますが"関係"はありません。
皆さんお元気?
ふふふふふ…。そう!私!バルバトスよ!
満を持して呼ばれて飛び出たわっ!
え?木の影に隠れてなにをしているのかって?
ルシフェル様を眺めているに決まっているじゃない!
え?ルシフェル様が誰かって?
そんなこと聞いてくる雑魚は一話から読み直しなさ…じゃない、耳かっぽじってよく聞きなさい!
ルシフェル様は我が主である神がお作りになった最高傑作にして至高の宝!
麗しいお顔立ちに絹のような御髪、四肢はすらりと長く漂う香りは満開の薔薇ッッッ!
万民に優しくそのくせ時折見せる嗜虐的な一面も艶やかで私ご飯3杯はいけますっ!
頭もよろしく武芸にもたけ、まさに皆が求める最高の指導者!
特に最近のルシフェル様は…色がついたようにより色彩鮮やかに輝きを増した。
凄く絡み甲斐があるわ…
ハアハアハアハアハア…
それにラファエルも何だか最近明るくなったわね…
なんだか御褒美も多くて…ふふふふ…じゅるり
あ、ルシフェル様が飛んでっちゃうううう
ルシフェル様の活躍が生で見れるなんてそうそう無いんだから、こういう時くらい視界から外しませんよ?ルシフェル様♪
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…あら?ラファエルが居るわね。ふふ…じゅるり
「ラファエル、ここで何してるの?…暇してるなら踏んで!」
「…戦闘指揮中なんだけど?」
言葉とともに飛びかかった私を、刺さるような視線とともに顔に足蹴をいれ抑え、見下すように見てくるラファエル。
「ああその視線!そしてこの完璧なまでの足蹴!たまらないわ。ほんと私の扱いが上手ね!ルシフェル様の従者辞めてうちに来なさい!そしたら毎日…うふふ…ああ何だか顔へ足のめり込みが強くなっている気がするわ!良い調子よ!そのまま捻り込むように回転させながら蹴り飛ばしなさい!そのあとn」
「一辺消えろやバルバトスゥぅぅぅぅぅぅぅ!!」
サマーソルトでの蹴り上げから何処から出したか分からないスリッパで地面へ叩きつけられた私は満面の笑みと共に気絶をするのだった。
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………あ、あへぇ………っは!
ラファエルが余りにも御褒美をくれるから思ったより余韻を楽しんでしまったわ!
本来の目的を忘れるところだったわ……罪な女ねラファエル……
さて、上空からルシフェル様を探すことにしましょうか。
…この波動…ルシフェル様の聖力ね!
戦闘中の様ですし活躍を陰から観戦することにしますわ!
それにしても飛んで移動した先の真下に居るとは運命を感じますわ!!
…って相手の悪魔の技結構当たってるけど大丈夫かしら…と思ったら飛んでもない威力の渦が相手の技ごと飲み込んだわ…
さすがルシフェル様ね!悪魔が青ざめてるわ!
そもそもルシフェル様にかなう相手なんてそれこそ神位しかいないんだから!
あぁ!ホントどんな姿でも似合うわね!
因みに私がルシフェル様の姿でも一番好きなのは12枚6対の羽根を広げて翔んでいるときのお姿よ!!
白くて美しい羽根も魅力的だけど何より翔んでいるときの楽しそうな表情!!
最近になって見せるようになったその表情が堪らないのよ!
その楽しげな表情のままいつかは踏まれて蔑まれたいわ!
あぁ…イイ!想像するだけでも興奮してきたわ!!
ラファエルに御褒美を貰ったけど今すぐルシフェル様に貰いに行きましょうかしら…!
そうよ!もう戦闘中何て関係ないわ!
欲望に忠実!それが私よ!
ルシフェル様!待っていらして!今すぐ参りm
バリバリバリバリ!ドォォォォォォォォォォン!!
「あああああああぁぁぁぁ!ごほうびぃぃぃぃぃぃぃ!!」
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私、バルバトス様の従者、サリエル。
戦闘が一息つきそうと思ったら、突然脱走。その後フラフラ戻ってきたバルバトス様の様子が異常。
見た目は所々焦げてた。けど見た目が異常な訳じゃない。
頭が異常だった。
元々快楽とルシフェル様にしか興味を示していなかったけど。
ん?と言うことは正常になった?
戻ってくるなり情報収集の指揮をまともに取り始めたから私達部下は唖然だった。
そして今も執務室で書類を片付けている。バルバトス様は第8柱に就いてから今まで一度も仕事したことが無かったけど。
初めて、本当に真面目に仕事をしていた。
もう数日はこの調子だ。
いったい何があってこうなったのか…
先日のルシフェル様の放った雷撃を悪魔と一緒に直撃していたという話を後日確認したけどまさかそのせいで…?
いえ、まともになってくれたのは部下の私たちにとって不利益になるどころか利益にしかならないから何でもいいのだけれど。
私たちバルバトス様の部下、通称魔の巣窟。
…何故天界で魔の巣窟などと呼ばれねばならないのでしょうか…いえ、問題はそこではありません。
特殊性癖の持ち主または強靱な鋼の精神を持つもので無ければ勤まらない、ぶっちゃけ『最も行きたくない部署ナンバーワン』だからこそついた名前です。
私も人より少しばかりスルースキルが高かった所為でドMの変態の面倒を見る羽目になっております。
あぁ…けれど今までの苦労が報われる日が来ようとは夢にも思いませんでした…。
まともになったバルバトス様になら、誠心誠意お仕えしても良いかもしれません…。
「バルバトス様。食事の時間です。…?バルバトス様?」
突然バルバトス様が机に倒れるように突っ伏した。
「ルシフェルさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ハアハアハアハアハアハアハアハアハアハア
バルバトス様が突然の叫びと吐息を漏らす。
「…え?…あの…バルバトス…様?」
私の声に反応したように、バルバトス様はサッと立ち上がり執務室を出ようとし私に声をかけた。
「これから私は護衛任務にいってくるわ!ハアハア。後の仕事はサリエルちゃんよろしく!ハアハア。」
よだれを滴ながら部屋を後にし私はその場に取り残される。
「…1週間前のバルバトス様に戻ってる。」
なんて…なんて儚い夢だったのでしょう!!!
外からは「ルシフェルさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」と言う叫び声が響いていた。
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〔後日〕
「あぁ…癒やしが足りない…ねえサリエル、ちょっと殴ってくれない?」
「はい、ではこちらが次の案件です。あとはバルバトス様の最終印のみとなっております。」
「…あぁぁぁ相変わらずクール!でも今は放置プレイより肉体的に愛されたいの!」
「あ、もういいです。私が押しときます。今日の仕事は以上となります。」
「え、サリエル?サリエルちゃん?愛が足りない!」
「元々ございません。それでは失礼します。」
《サリエル》
「ルシフェル様。バルバトス様に雷撃浴びせて。殺す勢いで。バルバトス様付きの部下全員のお願いです」
《ルシフェル》
「何故にっ!?」
(え、まさかの部下の反乱!?いや、なにかあいつが良いことしたからご褒美?え、わけわからん!)




