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猫のましろちゃん
しばらく歩いていると
空き地の芝生に一人の女の子が寝ていた
「…どした?」
「…真白…?」
蓮がポツリと呟いた
「え?」
「真白か!?おい!」
寝ている女の子をすごく揺さぶる
「ん〜?…おはよう、ごさいます…?」
そう言ってにへらと笑う
「私だ!蓮だ!覚えているか?」
「うんー?あ、蓮〜!久しぶりだねぇ〜」
「おい、」
「ん?」
「そいつ…なんで耳と尻尾がはえているんだ…?」
真白には立派な白い耳と尻尾が
「真白はお母さんが白猫だからな!」
「は!?」
驚きすぎて、かなりデカイ声を出してしまった
「葉月真白です〜、よろしくお願いします〜」
ゆっくり頭を下げた
「大丈夫か?この子」
「大丈夫だ!こう見えても足がすごく早いからな!」
「そんなことないよ〜、でもどうしたの〜?こんな所に来て」
「ああ、親探しをな!」
「手伝おうか〜?」
「いいのか!?」
「うん、オッケ〜」
蓮に続きこの子も大丈夫だろうかと
思った涼だった。