表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エイサー   作者: 瑠彩
3/16

ありがとう

涼は夜の街をひたすら走っていた。


「おーい!蓮!どこにいるんだー!?」


そう叫びながら

商店街、公園、学校を見回る。


「っは…っは……どこに…いるんだ…」


「ははははは!」


突然何処かで男の声が響いた


「…?」


声のする方へ歩いていく


たどり着くと小さな狐の尻尾が

見えた


「なっ…!?」


数人の男が蓮に詰め寄っていたのだ


「お嬢ちゃんー、お兄ちゃんたちと

楽しいところに行かない?」


「…」


「ねえ?」


「…」


蓮はただひたすら黙っていた


「ッチ…」


男が舌打ちをして蓮の近くでしゃがみ込む


ヤバイと思った


「やめろよ!」


涼はいつの間にか男に叫んでいた


「…あ…」


「なんだ?お前」


「り…涼…」


蓮は震える声で名前を呼んだ


「あ、あの…」


大量の冷や汗を流しながら


「スイマセンしたあ!!!!」


そう叫びながら蓮を抱えて走り出した


「追いかけろ!」


男たちが追いかけてくる


だが、途中で見失ったのか男たちの声は聞こえなくなった


「ふー…大丈夫か?」


「なんで……助けに来たの?」


そう低い声で聞いた


「そんなの…俺の勝手だろ」


「でも、私は涼にあんなことを言って

傷つけたのに!」


「…ああ…でも…お前が現れなかったら俺は今、外にいない。

俺が外に出れたのは…蓮、お前のお陰だ。」


「…うぅ…」


「どうした!?」


「ホッとしたんだっ…、涼が助けてくれたから…っ…ありがとう…っ!」





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ