集合
「………っく……」
間宮は捕まっているにも関わらず、
口角を上げて笑っている
「何がおかしい」
「………蓮!」
ビクッと蓮が反応する
「……?」
「蓮、この部屋を出て右に曲がり、多目的ホールへ行け……そして確かめろ…」
「だまれ、間宮!」
涼が間宮を床に強く押し付ける
「……っ!」
「……蓮さん」
翡翠のペンダントを下げた少女が
蓮に話しかける
「私も一緒に行きます。だから…」
「………分かった………」
蓮とその少女はホールから出て行く
そして静寂
「……間宮……俺は警察を呼んだ。もう
観念して俺のいう通りにしろ」
「くっ……」
間宮は顔を歪めて暴れることなく
涼の言う通りにした
一方蓮とその少女は…
「み…んな?」
さっきいたホールより小さいホール。
そこには
元仲間だった子供たち全員がそこにいた
「蓮ちゃん!」
「きてくれたんだ!」
「なんで皆こんなとこに!?」
「間宮お兄ちゃんにここにいてって言われてー」
「そしたらどっか行った!」
「何もされてない?」
「うん!」
子供たちが元気に首を縦に振る
「よ、よかった…」
「……」
蓮の隣にいた少女は蓮の肩をポンポンと
叩いた
「…!」
驚いて少女の方を見ると彼女は優しく
笑っていた
「蓮!」
ホールに声が響く
「涼…!」
涼は汗だくになって走ってきた
「無事だったか?」
「うん!」
「間宮は今さっき警察に連行された。
お前のお父さんとお母さんは病院に運ばれてる」
「!!」
「心配しなくても大丈夫だ。意識はちゃんとある。」
「よかった………」
「…お前もありがとな」
蓮の隣にいた少女に言う
「…お前じゃありません」
「え?」
「私の名前はエルティール・フランヘルジェ。コウモリの子供です」
「そっか、助けてくれてありがとな!」
「いえ…」
「蓮〜!!涼〜!!エルちゃん〜!」
「ちょっと待ってよ!」
「真白!アイル!」
2人の少女が走ってくる
「蓮〜!あ、みんな〜!」
「みんなここにいたんだね!」
「ああ!」
「よかった〜!」
真白がホッとしたように言った
「…涼さん」
エルティールが涼に話しかける
「…ん?」
「私たち…どうしたらいいんですかね…」




