13/16
変わった少女
「つ、着いた…」
一階から最上階の八階まで登り
一つの大きな扉の前にたどり着いた
「…準備は…いいか?」
「うん!」
勢い良く扉を開ける
「やぁ、来たね。待っていたよ」
「……」
間宮秋夜が舞台に立ってニコリと笑った
「…真白とアイルは何処へやった?」
「ん?ここだが?」
舞台の裾から二つの影が覗く
「真白っ!アイルっ!」
蓮がホッとしたように名前を呼ぶ
「…」
真白は真顔で蓮と涼に近づいてくる
「真白…?」
「へへ…」
「見て…?」
真白には鋭い爪が伸びていた
「真白…?」
「これで美味しいモノが食べれるんだぁ〜」
「真白?お前…」
突然蓮と涼の間に何か通過した
それは見事真白に直撃し、真白は倒れて
寝息を立てていた。
「!?」
バッと後ろを振り向くと、輝く翡翠のペンダントを首から下げた少女がいた
「…何してるの?秋夜さん」
彼女は無表情で間宮に尋ねる
「誰だ…?」
「久しぶりだね、」
間宮はやっぱり怪しく笑うだけだった




