【悲報】日本のガソリン価格は高いかどうか?
単純に高いと答える国民が圧倒的だと思います。高い派は、単純に可処分所得に比べて高いと感じたり、今まで150円しなかったのにここ3年は200円近くなっているという感覚でしょう。東京都ではハイオク200円と話題になりましたね。
ガソリンで指摘されるのは、ガソリンに対し石油石炭税とガソリン税が掛かり、税を含めた額に消費税が加算されている点です(いわゆる二重課税)。そして、ガソリン税には本来の税率分と暫定税率が存在し、暫定なんだから廃止するべきという声が大きいのです。また、本来は道路建設のためにと言っていましたが一般財源化されており、やりたい放題ではないかという批判の嵐を呼び起こしています。国民投票で暫定税率廃止か暫定を取り除き永年ガソリン税に組み込むか民意を問えばいいように思いますけどね。結果は、解かりきっています。国と地方合わせて1.3兆円の税収額が消えるそうです。自賠責財源は利用者が取り戻す事に成功しましたが、ガソリンは自動車使用者だけでなく物流で国民が皆恩恵を受ける訳であり、いわゆるエンゲル係数が高い人ほど恩恵を受ける間接効果があります。(インフレに伴う)消費税は逆進性が高いため、暫定税率廃止は緩和させる効果が期待できます。
なんか自民党の回し者かステルス世論誘導か知りませんが、国際比較を持ち出すのが最近流行りみたいなので少し調べてみました。調べる前からベネズエラが世界一安くリッター1円しないだけは知っていました。アメリカの制裁で輸出(超重質で精製しても量少ないらしい)のしようがなく、それで安いと言われています。財務省資料によると、日本はOECD38ヵ国中比較可能な35加盟国で2番目にガソリン価格が安く、5番目に税率が低いとの事です。じゃあ、先進国最悪のエンゲル係数は?っていう話になってきます。ガソリン価格下がればエンゲル係数も下がるよねという話になります。現在が円安なのもありますが、一人当たりGDP(OECD22位)とガソリン価格、本当に韓国とほぼ同じというデータになっています。世界で見ると日本のガソリン販売価格は、真ん中ぐらいだそうです。
2024年の一人当たりの家計収入額が15561ドルとして、チリ、コロンビア、コスタリカ、メキシコ、チェコ、トルコ、エストニア、ハンガリー、ラトビア、リトアニア、ポーランド、スロベニア、スペインが、日本を下回っていました。OECD38ヵ国中25番目みたいです。GDPより家計収入の方がより(実感に)マッチするでしょう。
ドルベースで日本はアメリカよりガソリン価格高いだけという記事でしたが、メキシコやチリ、コロンビア、カナダよりは高そうですね。韓国とはほぼ同じでした。このデータ作成時点は、非常に財務省にとって都合のよいピンポイント年月を選んでいる事は調べればすぐに解かるかと思います。単純に言えば、欧州はガソリン価格が高いため、OECD比較だと日本は下位に位置しますが、世界ランキングだと真ん中あたりです。OECDで一人当たりの所得が低い(25位)から、ガソリン価格も低い(33位)のは当たり前であり、それを激安ガソリン価格なんて書く記事は完全にステルス記事ですね。思ったほど先進国基準では高くないが正しい表記ですね。貧困率が高く、平均値でなく家計一人当たりの収入中央値が低いから、ガソリン価格高い(実感)となるのでしょう。政治行政が理解できないのが、逆に民意からすれば理解できません。一位米、二位ガソリン。高いのでなんとかしろ!!と国民が思っている2トップなんですけどね。地方ほど足として車を使うし、地方ほど平均所得が低いんですよ。そして、皮肉なことに地方ほど自民党が強いです。自民党ではなく立憲民主党に投票すれば(政権を担えば)暫定税率は廃止されますよ。そんなワンイシューで決まってしまうのは、小泉郵政解散選挙の仕返しでいいかもしれませんね。でも、自民党は公明や国民と暫定税率廃止で2024年12月11日に合意はしているんですけどね(笑)いつ実施するかの文言もないため、暫定税率の暫定や朝鮮戦争の休戦同様、50年後かもしれないし100年後かもしれないです。