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カレンダーを見ながら指折り数えて待つのは

作者: 下菊みこと
掲載日:2024/12/03

カレンダーを見ながら指折り数えて待つのは貴女が生まれてくる日。


女の子だとはわかっている。


今のところお腹の中ですくすく育っていることも。


名前ももう決めた。


あとは出産予定日を今か今かと待つばかり。


「ねえ、貴女はどんなお顔かしら」


「貴女はどんな女の子に育つのかしら」


「お淑やか?それとも元気な子かしら」


「貴女に早く会いたいな」


今日も指折り数える。


貴女に会えるまで。














病院に行った。


陣痛が来たから。


夫も駆けつけてくれた。


立ち会い出産をした。


そして貴女は生まれてくれた。


「おぎゃー!」


元気な声。


安心した。


抱っこさせてもらえて、お顔を確認。


目は私に似て、鼻は夫に似て、お顔全体の雰囲気は何故か姑に似ていた。


血が濃いようでなにより。


「よく頑張ったな!ありがとう!二人とも本当にありがとう!」


「ふふ、こちらこそありがとう」


貴女と私にお礼を言うこの人が夫でよかった。


その後父が来て、母が来て。


飛行機の距離の舅と姑も来てくれた。


みんなまさにお祭り騒ぎだったけど、ちゃんと私に気遣ってくれた。


それでもうるさくない程度にみんなで貴女を可愛い可愛いと褒めてくれて、何故だか私が鼻高々な気分。


「ね、貴女は世界一可愛いのよ」


可愛い可愛い私の子。


私のところに生まれてくれてありがとう。


だけれど、ちょっとだけ心配。


「こんなに可愛くては、将来苦労するかも」


可愛くて、こんなに素敵な女の子だから。


きっとモテモテになってしまう。


ああ、将来が楽しみで仕方ない。


将来が心配で仕方ない。


本当に可愛い、珠のような赤ちゃん。


「幸せになるのよ」


そのためなら何も惜しまない。


全てを掛けて貴女を幸せにするから。


「長生きしてね」


私も長生きしよう。


夫にも長生きしてもらおう。


いつまでも貴女のことを見守っていられるように。


「改めて、おめでとう」


「この世に生まれてきてくれて、ありがとう」


もしこの瞬間を切り取って永遠にできたらと思うほど幸せだけれど。


きっと、貴女といればそう思う瞬間は何度も訪れるのだろう。


「ねえ、愛してるわ」


きっと貴女が大きくなったら伝える機会は減るだろうから、今のうちにたくさん言おう。


「愛してるのよ、可愛い子」


どうかこれからも、ますます健やかに。


そしてそれを見守らせてね。


私の可愛い、可愛い子。

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