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人を助けたいと思う気持ちは業ですか

人類はモンスターと戦っていた。主に戦うのは強い特殊能力を持つ勇者と呼ばれる者たち。人類を守る結界の外側で戦う勇者を応援する日々の中、主人公に手紙が届く。その手紙には、自分が勇者に選ばれたと書かれていて・・・。モンスターの正体とは?人類を救う行動とは?衝撃のラストを待機!

  プロローグ


 まどろみの中で、自分の名前が連呼されていた。

 ぼんやりとする意識の中で揺さぶられていることに気がついて、慌てて目を開ける。すると案の定、幼馴染である彼女はこちらを睨んでいた。頬を膨らませても、かわいいばかりで全く怖くないがそれを指摘するとますますむくれてしまうのでやめておいた。そのかわりに暖かくていい天気だから居眠りするのは仕方がない、と言い訳をすると彼女の拗ねた声に遮られた。

「はいはい。どうせ私の話は退屈ですよ。君の頭脳にはさぞかしご退屈であろうことしかはなせないわいしょーな頭脳しか持ってないですよ。」

 やけになったように大声で言い、なおもすいませんねえ、とぐちぐち言い募る彼女に俺が悪かったから、と謝る。今度は話を聞くからという言葉も重ねて。

「そうは言ってもね、暇に感じてうっかり話の途中で昼寝しちゃうくらい退屈に感じるんでしょ、私の無駄なおしゃべりは。」

 前に俺がした失言をあげてまで責め立て、皮肉を言うがその瞳の奥に嫌悪感や怒りはない。あるのはただ、俺が退屈を感じていることに対する気遣いだけで、やっぱり優しいなあと感じ入る。

 頭を抱える彼女に、別に無理に難しい話をしなくてもいいんだ、と言葉が出そうになる。だがそれも、どうして、と突っ込まれると、君と話せるだけで、君と何気ない日常を過ごすだけでいいのだと、それだけでこの上なく自分は幸せなのだと白状せねばならなくなるから、それは恥ずかしいから避けたくて口ごもってしまった。そうこうしているうちに、彼女がそうだ、と声を張り上げる。これなら退屈しなくていいんじゃない?そう言って彼女は笑っていた。思えば、これが全ての始まりだった。これについて話そうよ。

 笑いながら彼女はこう言った。

 人類救済のやりかた。

初めて投稿をします。第9回オーバーラップWEB小説大賞に応募しています。是非とも読んでくださるとありがたいです。少しでも私の小説で皆様方が楽しまれるとありがたく思います。

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