表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

一口ホラー:さかさま

作者: 粗大

仕事帰りの男が帰路を歩いていた。

全くの無表情だが、その足どりは重い。




つい昨日の出来事だった。

きっかけは妻とのちょっとした口論。

しかし、それは日々の不満を巻き込んでどんどん大きくなっていき......


男は、妻を絞め殺した


その夜、男は慌てふためいた。

妻の死体がないのだ。

それも、男が目を離した数秒のあいだに、

死体は忽然と消えてしまったらしい。


次の日の朝

男は、自分の犯した罪をなかったことにしようとした。

殺した証拠は消えてしまったし、

首を絞める、その手に感じた抵抗感ですら、今はもう残っていない。




それなのに、男の足取りは重かった。

何も心に感じないのに、

電柱にとまるカラスの声が、やけにはっきりと聞こえた


玄関前に、男は立った


もしかすると、

全てまぼろしだったんじゃないか。

ならば、明日から普通の生活に戻ろう。いい人を見つけて、

子供をもうけて、そうやってまたやり直そう。


そして男は扉を開けた。

































   妻が   立っていた

   首は   "さかさま"だった




ごきり、と嫌な音がした

それは首が折れる音。男の首は180°回転し、目の前の妻と同じになった




まっくらな居間

笑いあう男女



両目は下に   唇は上に































ホラー練習用

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ